アンのように生きる・・・(老育)

akagenoann.exblog.jp

かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。

ブログトップ | ログイン

逢びき デビットリーンに寄せて

辻井伸行さんのラフマニノフのCDピアノコンチェルト第二番を楽しんで聞いている。
c0155326_8233883.jpg
指揮者佐渡裕さんとの素晴らしい協演!

この曲を聞くと古いイギリス映画 デビットリーン監督の 「逢びき」原題はBrief Encounter のことを語りたくなる。

悲恋というよりはこの映画は束の間の不倫物語。
1945年というから第二次世界大戦直後にこの映画は作られたのか。

私が最初に見たのはおそらくそれから20年以上の後だと思うが、まだ中学生か高校生の多感な時期に
淀川長治さん解説のの「日曜洋画劇場」での視聴であった。

まだ不倫という言葉が一般的でなかった頃、この男女の逢びきは不道徳なことというよりも美しく哀しい夫婦物語のように感じたのも自分がまだ純粋だったころだったかもしれない。

デビットリーン監督は戦地の兵士に見せた時の反応を不服としたらしい。
つまり不完全燃焼の恋愛ものだという印象だったのだ。

しかしこの作品もやがて名作といわれるようになる。
英国の女優シリア・ジョンソンが演じる平凡な人妻ローラが本当に心の迷いを感じながらもトレバーハワード演じるところのアレックに惹かれて逢引きを重ねるのだが、やはり一線を越えることなく家庭に戻っていくのだ。
そのときに今で新聞を読みながら夫(シリル レイモンド)が「お帰り、遠くに行っていたんだね」と静かに語るラストが印象に残った。

そのシリルレイモンドの優しい演技が心に沁みた。

この映画のBGMとしてのラフマニノフのこの曲、若い私の心には妖艶なイメージに植えつけられた。

ラフマニノフという作家とデビットリーン監督が重なってしまったかのように・・

当時アシュケナージのレコードを持っていた。
そうレコード・・B面はたしかグリークのコンチェルトだった。

今こうして平凡な主婦としての生活で、音楽に恋して映像を思い起こし想像をすることは可能だが、現実としてはあのように美しい映像にはならないことも知っている。

半世紀も前の映像が今もまた音楽と共に蘇ったときにデビットリーンの意図する夫婦のあり方一人の主婦の姿を理想のように描いていたことに気づかされた。

そのモノクロの映画は「陽のあたる場所」「禁じられた遊び」「旅情」「旅愁」と古い映画を次々と思い出させた。

c0155326_11453232.jpg
二つの写真はアマゾンの映像より拝借しました

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村
現代小説と、エッセー随筆にエントリーさせていただきました。
どうぞよろしくお願いします。

以前の小説をお読みいただけるという声をいただいて・・入り口を設けました。
「アンのように生きる」の小説は・・こちらから
トラックバックURL : http://akagenoann.exblog.jp/tb/11774054
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ffffffred000 at 2009-06-18 11:47
訪問です。

良かったら私のブログに来てくださいね!

仲良くしてください。

これから、ちょこちょこ遊びにきます!よろしくです<m(__)m>
Commented by 55kirakira at 2009-06-18 16:11
わー、アンさん!わたしもこのCD、今欲しくてたまらない一枚ですっ!
ラフマニノフは聞きごたえがあるので、大好きなんです。
BGMとして流すのはショパンかモーツアルトがいいな、と思っていますが、じっくり聞くのはやっぱりラフマニノフが大好きです。

音楽に載せていろんなことが思い出されるのって、すごいですよね。
映画を見ながら、音楽で更に想像が膨らむのって本当にものすごいことだなぁ・・・と思いました。
Commented by panipopo at 2009-06-19 17:42 x
見たこともない古い映画なのにさんの綴った言葉を読んでいると自分で実際に観たような錯覚を覚えました。
音楽と映画。どちらも切っても切れない仲ですよね。
何かが引き金となって甦る思い出は、それが音楽、それも好きな作曲家や演奏家に呼び起されるのはうれしいかもしれないですね。
Commented by daikanyamamaria at 2009-06-19 21:43
annさん、こんばんは。。。* *。:☆.。† ♡

ラフマニノフ。。。数学の勉強をしていた大学院生の友人が大好きで、学生時代の 懐かしい思い出と繋がる私です☆

音楽は いつも 人生の傍らにあって それぞれに美しい旋律を奏でていますよね。

annさんの美しい物語。。。心に響く夜をありがとうございます。。。* *。:☆.。† ♡

Commented by ann at 2009-06-19 23:51 x
fさん、お越しいただいてありがとうございました。
Commented by ann at 2009-06-19 23:53 x
キラキラさん、このCD素晴らしいです。DVDのおまけがあって、この収録の風景が少し紹介されてます。
感動しました。このDVDから学ぶものが多かった今週です。
私はこのラフマニノフをよくBGMに使ってしまうのですが、辻井さんのはまた本当に音がいいのです。現代の録音のよさもありますね。
Commented by ann at 2009-06-19 23:55 x
ぱにぽぽちゃんがこの映画をみたらそこから発想するお菓子があるように思うの・・お菓子にもドラマや音楽がしっかりあるように感じます。
引き金になって蘇る思いでにちょっと浸りすぎた今週でした。
良い演奏家に出会うと本当に心が洗われます。
Commented by ann at 2009-06-19 23:57 x
マリアさん、私も大学生のときに演奏会に行ったので、とても色々な思い出につながりますが、今日も聞きながら書いています
貴方にも共感していただいて嬉しいです。
あなたの素敵な思い出にも乾杯!
by akageno-ann | 2009-06-18 11:46 | エッセ- | Trackback | Comments(8)