アンのように生きる・・・(老育)

akagenoann.exblog.jp

かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。

ブログトップ | ログイン

最終章のその前に・・・

小説はお陰さまでまもなく終章に入ります。
その前に今日はお話させていただきたいことがあります。

丁度今夜、最寄り駅まで車で所用があり出かけますと、駅前のティルームの閉ざされたドアの前に
「ありがとうの会」のお知らせがありました。

このお店の店主が先月天国に旅立たれ、その方のお別れ会が行われると伺っていたのです。
その会は「ありがとうの会」ということのようです。

店主のあの笑顔が目に浮かびます。
先月末 療養中の従妹を見舞う私の両親をこの駅に迎えに出ました。

本当はいつもここのティルームで 美味しいハンバーグをいただいてから従妹の滞在先に行く、というのが私たち親子の恒例でしたが、先月よりお休みのままのこのお店のご主人の容態を心配していました。

昨年末あたりからどうもご病気を押してお店に出ていらっしゃるな、と感じていたのですが、いつもにこやかでご病気のことも私たちに話されて、「実は癌なのですが、今はこうして抗がん剤を点滴しながらも日常生活ができるんです。私は入院よりこちらを選びました。その方が気持ちが元気でいられます。」そうおっしゃって、私たちに手作りのハンバーグなど提供してくださってたのです。

私はこちらのケーキも大好きで、「アンの贈りもの」という名前のりんごのケーキがあるんですよ!
ご夫妻で「赤毛のアン」のファンでいらして・・お店もその風情があるんです。
c0155326_23358100.jpg

この写真はカナダのプリンスエドワード島の映像です

お店の前にはご主人が尽力されて建てられた可愛い教会もあります。

第二の人生を人への奉仕と祈りを持って過されようとする気持ちが伝わりました。

この8月はあまりの暑さですし、おやすみされるのはお体に障らなくていい、と思っていました。
時々通りかかると、お孫さんとビニールプールの前に座られて楽しげにしていらしたし・・


しかし、9月になってもお店はお休みのままでした。気になっていたので、その日偶然お店の前に佇んでいらした奥様がいらしたので、思わず声をかけました。

「ああ・・アンさん、お話しなくてはいけないと思っていました。主人は9月はじめに亡くなったんです。たった2日だけ家で寝込みまして、そのまま家族に看取られました。最後まで全くわがままを言わない人でした。もう少し困らせてくれるとよかったんですけれど・・」

静かに語られる奥様の言葉にかける言葉もすぐには見つからずにただ泣いてしまいました。
ご本人の遺志のまま密葬されて、
でもこのお別れの会をするとおっしゃっていたので、必ず伺います、と申しました。

コーラスのグループでもクリスマス会は必ずお世話になっていたので、そのことを皆にお話しました。皆口々に寂しさを語り合いました。

何しろ女一人でふらりと寄りたいお店でした。
美味しいし、居心地がいいし、ふと一人で寄って、アンの関連の本やターシャチューダーの絵本など読めたんです。

良い本を惜しげもなくそこに置いて、皆と共有する時間を作ってくださってました。

寂しくて仕方ないです。両親もとても悼みました。まだ60台だったんです。

でも最後まで皆に安らぎを与えてくださった方です。
ご家族にも!もちろんのこと・・

お孫さんとも和やかに過されてました。

お幸せな人生ですね。そして天に召されたのですね。
c0155326_2317191.jpg

せめてお花をお届けしたくて、ブログの友人のmarimariさんのトピアリーを選ばせていただきました。故人のお写真の前に飾ってくださる、と 優しい奥様の微笑が有り難かったです。

その日から今日まで、故人に何かお礼の気持ちを書きたかったのですが、このブログも興味を持ってくださっていて、様々に趣味が似ていたので、こうして書かせていただけて私の心の重さが少しだけ融けたようにも思います。

いつまでも覚えていたい癒しの空間を6年間作っていただいて、それはちょうど私の従妹の療養の期間と重なりました。

従妹が突然脳内出血で倒れてから、というもの初めは何も言わずただこのお店で様々な見舞いの人々と待ち合わせたり、もてなしたりしていましたので・・

しばらくしてから、私の情況をお話しましたら、それはそれはいつも、暖かい気持ちで迎えてくださって、本当にありがとうございました。

あなたのそのお気持ちを引き継いでいきたい、と思います。

どうぞ安らかに・・・
トラックバックURL : http://akagenoann.exblog.jp/tb/15285341
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by marimari at 2010-10-14 01:50 x
読みながら私も涙致しました
暖かいお人柄が記事から感じられ
ありがとうの会と、皆さんからとても親しまれたお人だったのですね
アンさんにとっても大切な場所だったことがうかがえ皆さんのお悲しみいかばかりかとお察し申し上げます心よりご冥福をお祈りいたします
合掌
Commented by nanako-729 at 2010-10-14 06:26
出来る限りお店を続けることがご主人にとっても生きがいになっていたんでしょうね。
みんなが居心地良くご近所の方にも親しまれたお店…
annさんにとっても大切な思い出いっぱいのお店だったのですね。
優しいご主人とこのお店のことは皆さんの心の中からずっと消えることはないでしょう…
素敵なお話をありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。
Commented by akageno-ann at 2010-10-14 07:45
marimariちゃん、どうもありがとう。お花はすぐに対応してくださってラ・フルールの皆さんにも感謝してます。
何も大げさなことはしませんが、とおっしゃった奥様に気持ちだけを届けたくて、友人が作ったお花です。と添えさせていただいたの・・来年はハロウインに届けられたらいいなあ・・と思いました。気持ちを届けるとこちらもほんの少し楽になるのね・・
不思議でした。奥様の本当に微笑が素敵だった・・
ありがとう!
Commented by akageno-ann at 2010-10-14 07:49
nanakoちゃん、どうもありがとう!
こちらの手作りケーキが素朴で美味しくて・・
もう食べられないのかなあということも残念なの
だって手伝いに伺いたいほどの素敵なティルームなの
感性が大好きでした。

しかしそのお店にかけられた余生はいや人生は本当に素晴らしかった・・いつか私が従妹の病状が悪くてその娘を朝9時半に駅に迎えたときも、偶然掃除してらして、どうぞどうぞ・と早く開けてくださって、モーニングを出してくださったことがあるの
何も食べずに飛んできた娘も喜び・・私もそのときのコーヒーで
どんなに癒されたか・・思い出してしまいました・・
Commented by chanmie526 at 2010-10-14 08:10
私があの日 駅を降りて「ここに入りたかったわ^」という
あのお店でしょうか?

「アンの贈り物」~~
それはうれしいケーキですね(*^。^*)
 こうしてブログでannさんの「お気持ち」を綴られたこと・・
故人へも「ココロ」が届いたのではないでしょうか?
marimariちゃんの作品の優しさと共に奥さまも
励まされるのでは?と 思いました!
 私も朝から 涙(・_・;)
いつもナイスな「メッセンジャー」役のannさん!
見習いたいです!!
Commented by ann at 2010-10-14 08:20 x
ミンミンさん・・そうなんです・・そうなんです・・
そう・・行っておけばよかった・・そう思いました。
さっそくにコメント本当にありがとうございます。
胸がいっぱいになりました。
Commented by オードリー at 2010-10-14 11:09 x
終わりよければすべて良しとは言いますが、
よく考えれば、人生において終わりだけが良いなんて事はないですね。
やはり、日頃の地道な行いのご褒美なんですね。
ご主人の、支えるご家族の、そして真摯にお付き合いをしてらっしゃるannさんの姿勢に
頭が下がります・・・。
最近少しさぼり気味だった私に、カツをいただきました。
ありがとうございます。
Commented by elliottyy at 2010-10-14 17:01
あのお店だよね。
ドアを入ってとってもやさしい空間を感じて私もとってもリラックスして楽しいひと時を過ごさせていただきました。

だから、だからとってもびっくりしています。

でもみんなに心安らげる時間を与えてくださったことみんなの心の中にずっと生き続けるのでしょうね。

私もそんな空間に一度でも触れることができたこと嬉しく思います。

心よりご冥福をお祈りいたします。
Commented at 2010-10-14 17:04
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by akageno-ann at 2010-10-14 18:05
オードリーちゃん、コメントありがとう!
私こそ、この方の死と奥様の様子を拝見してて感動してます。
本当に人に奉仕して、触れ合って楽しそうだったの。
お疲れのときや病気でつらいことはいっぱいあったと思うけど
本当ににこやかなお顔しか浮かばなかった。
このことを書かせていただいて共感していただけてありがとう!
Commented by akageno-ann at 2010-10-14 18:08
いっちゃん、そうなのよ・・あの日のことを昨日のことのように思い出すね。ちょっと早くついたからあのお店の駐車場に車をおいたら、やはり早くついた貴方がいて、じゃあ・・ってケーキを半分子にちゃんと切ってくださったよね・・夕飯前だったからちょっと我慢の私たち・・
会ってもらえてて良かった。
ご家族もスタッフもみんな優しくて・・
こうして書かせてもらえて有り難いですし、
一緒に冥福を祈っていただけて嬉しいです。
どうもありがとう!
Commented by Nobue at 2010-10-14 22:06 x
あのお店・・素敵な場所でした。とても残念です。でも、奥様のお言葉を聞いて、人との触れ合いの大切さ・ありがたさを再確認させられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
Commented by snowdropcafe at 2010-10-14 22:21
ブログにつずられたアンさんのお気持ち、痛いほど伝わって来ました。自分の人生の終わりをこの方のように穏やかにそして周りの人にも優しくありながら迎えることができるかどうか、自分なりに考えさせられました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
Commented by akageno-ann at 2010-10-14 22:34
Nobueさん、ご一緒して気に入っていただいたあの店です。
とても残念で、しばらく心が塞がりましたが、いろいろな思い出があって、それと共に心の支えになると思いました。
丁寧なお言葉ありがとうございます。
Commented by akageno-ann at 2010-10-14 22:35
snowdropさん、暖かいお言葉ありがとうございます。
最後に8月の中旬にみたお姿もお孫さんの面倒を見られて
穏やかな笑顔だったので、有り難いことでした。
書かせていただいてこうして皆さんに知っていただけて
感謝しています。
Commented at 2010-10-14 23:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-10-15 20:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-10-16 06:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-10-19 11:00
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by akageno-ann | 2010-10-13 23:01 | エッセ- | Trackback | Comments(19)