アンのように生きる・・・(老育)

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かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。

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老育  冠動脈心臓バイパス手術

天皇陛下のこの度の手術の成功を心よりお祈りいたしております。
日本の医学は日進月歩、特にここ数年の心臓外科手術の技術の進歩を 私も家族の手術を通してしることができました。
天皇皇后両陛下は恐らく少し不安な夜をお過ごしと思いますが、二年前に86歳で同じ手術を受けて、ただいま米寿を迎えて元気で過ごす義父がおります。
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義父の心臓バイパス手術は思いがけない形で行われることになった。

4年前に胃腸の痛みに苦しんだ末にS字結腸の癌が発見されて埼玉医大で手術を行い、無事回復した父だったが、その後半年ごとの定期検査の結果、その手術のときに発見されていた、転移ではない胃癌が少し進んでいたので、新たに胃癌の手術を勧められた。春まだ浅い四月のことで、のんびり定期検診のつもりで行った、義父と私はがっくりと重い気持ちで帰宅した。
結腸癌の手術のときは緊急手術であったせいもあるが、高齢では胃癌は進まない可能性が強いとのことだったので、敢えて経過観察としたのだった。
その3週間後に再検査をして、いよいよ胃癌の手術日を決めようという日に、「その手術待った」がかかった。それは十分予測した心臓の血管狭窄が見られるという問題であった。

S字結腸の手術の時も術前の検査で同じように引っかかって、しかしそのときは腸の問題が大きかったので、心臓外科医がカテーテルを入れて見守りながらの大手術になったのだが、今回は胃癌手術が切羽詰っていないから時間にゆとりがある、とのことで、急遽心臓バイパス手術を勧められた。

患者と家族にとっては寝耳に水・・というほど驚かされた。
しかもそのときの心臓内科の若い主治医が、
「20年前に一度心臓の手術を拒否していますよね!?今回は受けることを勧めます」
といきなり看護師と病室に入ってきて父に告げた。
父は恐怖心を持ったようだった。

「先生、私どもはそのお言葉には驚いています。20年ほど前のことですがこの病院でたしかに心臓の検査をして手術をすすめられましたが、当時手術の為に献血の方を20人集めなくてはならないという状況の中、父は手術と投薬による治療との選択の中で投薬治療でゆっくり静かに余生を過ごす、と決めたのであって、私たちの中で決して手術を拒否したという気持ちはございません。」

生意気ではあったが、あの時の家族の思いを語らずにはいられなかった。
その後に医師は、少し言葉を柔らかくして
「では今回は手術をもう一度考えてください。」と、言われたので姉夫婦も呼び皆で医師の手術の話を聞くことになった。

86歳ので冠動脈バイパス手術は素人にはまことに恐ろしい手術に思えたが、この病院には名医がいらっしゃると聞いて、全てを病院に委ねることに決めた。
一番は義父の前向きな決心からだ。
私もその気持ちに沿うことにしたが、大きな不安があった。

父の心臓手術の日があれよあれよという間に決まった。
正直言って、今だからいえる素晴らしい手術だが、あのときから1年の間は術後の経過が不安で仕方がなかった、手術は6月1日に行われ、 
義父は回復の為に術後二日後から歩く、ということを厳重な看護の元に頑張った。
本来は翌日から歩ける状態のようだが、さすがに高齢なのを鑑み、二日後から冠動脈集中治療室というコックピットのような素晴らしい施設の中で回復のためのリハビリが行われていた。
25日で一度退院し、一か月を我が家で回復に努力して、その後8月3日に最初の目的の胃癌の手術を行った。
この間の看病は私の嫁としての生活の中で一番神経を使った時期だった。

天皇陛下のご病状を心配しながらも、今の医学の力を信じ、一日も早いご回復とその後の確かなご健康をお祈りしています。
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義父の心臓のバイパス手術は思いのほか時間も短時間で回復室に戻ってきたのが4時間後だった。
それぞれに違う患者の様子を瞬時に見極めて短時間の手術を心がける心臓外科医の手腕に驚いている私です。

最初の写真は庭にひっそりと咲き始めたスノードロップです。富士山は先日のフライトで撮れたものです。

一昨日はご近所のコーラスの仲間だった方が、義父と同じ病院でやはり消化器の手術を行うことになり、お一人住まいなので不安がられていたので病院までお送りしました。
病院の施設の素晴らしさと医学の進歩をやはり信頼できる、と おっしゃってほっとされていました。
義父の時のことが少しでもひとに役に立つことが、今は嬉しいです。

旅の話は小夏庵へ・・どうぞ →☆
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Commented by m_nonohana at 2012-02-18 12:53
日本の医療技術は本当に素晴らしいですよね。
説明を受ける段階では、ほんとどうなるんだろう・・・って、怖さしか感じないけど、生きる為に必要なオペ、そこを乗り越えるには自分の気力と家族の支え、そしてドクターへの信頼ですね。
お義父さまも大変はご病気を何度も乗り越えられて。
annさんご夫妻の支えがあってこそだと感じました。

スノードロップ
私の大好きなお花です。
可憐な花ですよねぇ。
蕾もいいけど咲くとまたカワイイ姿です。
春を感じるお花のひとつ。
Commented at 2012-02-18 21:57
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by akageno-ann at 2012-02-18 22:48
野の花さん、この記事へのコメント本当にありがとう・・
なんだかたくさんのことを思い出してしまって・・
天皇陛下の手術も無事に終わられ・・本当にほっとし
あの義父の手術の終わった日のことも鮮烈に思い出しました。
スノードロップは大好きなんです・・忘れていたころ咲くのも
うれしい・・
by akageno-ann | 2012-02-17 23:11 | エッセ- | Trackback | Comments(3)