アンのように生きる・・・(老育)

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かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。

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ディワリ 宴の終わりは

昨日は炎天下でしたが久しぶりに表参道へ・・・クラフト展へ参りました。
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そのとき・・ふっと思い出したのが、シンガポールの空気でした。
私の第3のふるさとです・・デリーからいつも健康管理と食料調達のために
訪れた地・・銀座のよう・・と思っていたのですが・・・
昨日はふっとあの暑い空気の中を歩き、とても冷えたビル内に入って
シンガポールのオーチャード通りを歩いている錯覚に陥りました。
詳しくは・・「annと小夏とインド」
こちらも是非お立ち寄りください。

郷愁にもひたりました。
小説はディワリの祭の宴です。
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第192話

深井の送別会は大勢の中で和やかに行われた。
食は人の心を満たすから、皆口々に持ち寄った料理を誉めて、楽しみ

心行くまで堪能した。

立食にすっかり慣れた人々なので、場所を替え、時には隅に置いてある椅子に陣取って

話し込み、盛り上がっている。

男性陣は酒を酌み交わし、酔いながら、飲みすぎて醜態を見せる者はない。

美沙はふと気づいたが日本で飲むときより楽しいのは、ここは変な議論になることが

殆どなかった。

まあたまに同業内での飲み会は議論になって気まずくなることもあったようだが
こういう複合のパーティでは、皆心より愉しむ術を知っているように思えた。

ダンスや歌も無礼講・・とはいえ社交ダンスの準備がされていた。
主催者のバラサブはダンスが上手だったが、美沙はどうも苦手であまり加わったことはない。

美沙は勝手な思い上がりだが、このシチュエイションを勘ぐっていた。

今さら深井とこんな子供じみた接触を望むものではなかった。

子供の頃のフォークダンスや、中学校に勤めていた頃の生徒たちの心のざわめきを思い出して
少し心で愉しく笑った・・

そんな雰囲気の会になっていたのだ。

皆の心もおなかも食で満たされたころ、美沙と悦子のデュオを紹介された。

「皆さん、今晩は。今日はこうして深井さんの送別会とディワリの祭に加わらせていただいてありがとうございます。

私にも最後のディワリの祭です。」

そこまで聞いて深井ははっとした。
『そうだ、この片山美沙も半年すれば帰国なのだ』
と・・・・

美沙はさらに続けた。

「ディワリの謂れはご存知の通り ラーマヤナの王子が美しい妻を誘拐されて
それを取り戻し、14年ぶりに城にもどったことを祝うものと聞いてます。

インドの暮らしはとても物語のような日々でその部分だけが人生の中で特別な小箱に
入って心にしまわれるような気がしています。」

そう前置きして、用意してきたポータブルキーボードを駆使して、イタリアのカンツォーネ
フランスのシャンソンの中から三曲を神田悦子が美しく歌った。

カンツォーネは 「勿忘草」「愛の喜び」 シャンソンは「聞かせてよ愛の言葉を」

皆その旋律に酔い、日本語の歌詞に心を揺さぶられた。


                                                    つづく

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Commented at 2008-08-09 09:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-08-09 23:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-08-10 09:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ぱにぽぽ at 2008-08-11 06:32 x
ではアン姉さん、行って来ます~!
今朝は応援だけね☆
by akageno-ann | 2008-08-09 08:01 | 小説 | Trackback | Comments(4)