アンのように生きる・・・(老育)

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かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。

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夜間飛行

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久しぶりの夜間飛行・・最終便で高知より羽田に戻りました。
高知も雨、東京も雨・・フライトは揺れましたが・・なんと美しい窓からの景色
隣の方と・・思わず「きれいですねえ」と
夜景を堪能しました。

そういえばデリー時代の飛行は殆どが夜間飛行・・
でも、その光の少なさに驚き、慣れていったように思います。

小説はちょっと寂しい方向です。

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第198章

高知で病気療養中の北川怜子(さとこ)は抗がん剤の投与に苦しんでいた。

結局怜子は再発していたのだ。

そのことをインドの美沙に話すかどうか、まだ決めかねていた。

美沙はまもなく日本に帰国する。

恐らく帰国と同時に怜子に会いに来ることだろう。

その時に自分はここに存在しているだろうか?

けっして大げさではなく、看護士としての経験から自分の死期は悟っていた。

ただ夫には医師は告げているのだろうか?

あまりはっきり自分の余命を親族に言わないように医師に頼んではあるが・・

「それはあまりに珍しいケースだ。」

と知り合いの医師ではあったが、苦渋の顔色をしていた。

怜子はここまでよくもっていると、自分ではわかっていた。

きっとデリーでの闘病生活はよかったのだ、そう思えた。

心愉しい思い出がたくさんできた。

美沙というかけがえのない友人もでき、彼女とのデリーの二年間の思い出は

人生の中で大変大きな比重をもっていた。

怜子はふと

「片山夫妻は仲良くやっているかしら?」

と、夫の北川に話を向けた。

「なんで?彼らはうまくやっているだろう?」

そう呑気に北川が応えた。

「そうかなあ、私はちょっと二人には危なっかしいものを感じるけど」

「どっちが?」

北川が興味をもってきた。

「美沙ちゃんの魅力を片山先生はもう一つわかってあげてないでしょう。」

北川はほんの少し懐かしそうにして

「美沙さんが可愛そうだってそういえばお前は言ってたな。」

「そう、あんまりなんでも一生懸命するのに、空振りしてたもの、ときどき」

その表現はあたっていると北川は怜子の観察力に感心するのだ。

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

不思議なもので地球のどこかである人のことを思うと、不思議とその相手に思いは通じるものであった。

美沙は、その日怜子にデリーから国際電話をかけた。

怜子は嬉しくて美沙の風邪をひいたような様子にも心配をしたが、

電話してくれる優しさに感動していた。

だからただ、

「待ってるからね~~~・・・早く会いにきてねえ」

と元気よく電話口に語った。

美沙も

「はい、帰国したら一番に行きますよ。」

と約束した。

あと一つ冬休みを越えると、いよいよ帰国の準備だった。

平田よう子は最後は仲良く一緒に日本に帰ろうと言ってきたから

また帰国の引越し荷物のことなど相談したいのだろうと想像もついた。

『そう、これで良いのだ。終局に向けて様々なことを清算し、
互いに許しあうことも必要だ。』

美沙はそんなことを呟いていた。

怜子がデリーから日本への最後の夜間飛行の時に、声を立てずに泪を流して

いた姿を思い出した。

彼女はデリーを飛び立って、全てを良い思いでとして持ち帰っていたはずだ。

自分も怜子に習うように、そんなデリーの終末を過ごして行きたい。

そして怜子に会って,思い出を語ろう。

そう切に願っていた。

だが、運命はどれほどの二人の時間を残しているのかはまだ

定かではなかった。

翔一郎もまたネパールで様々に思いを馳せていた・・・・

                                          つづき
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Commented by crystal_sky3 at 2008-08-27 10:27
annさん、お帰りなさい♪
飛行機からの夜景、美しいですね~。この空に向かっていく
光は飛行機のライトでしょうか?
さてさて、今日のお話、どこか切なさを感じながら読みました。
怜子さん、苦しい思いをされていたのですね・・・。
人間は死期を悟るとどうなるのでしょうか・・・。
思いは通じるってわかります。私の場合よくそんな経験があります。
電話しようかな・・・って思ってると母から電話があったり、その思ってる相手からメールが来たり、ブログでもその方のところへ伺っていると同時にその方も来てくださっていたり^^
とっても不思議です。
美沙さんと翔一郎さんの関係を密かに心配していたところもさすがに怜子さんですよね。美沙さんが一人色々活躍されているのは
スキということだけでなく、寂しさの裏返しだったのかな?
どうか怜子さんの命が燃え尽きませんように・・・。

Commented by CHIL at 2008-08-27 17:25 x
夜景とても綺麗ですね☆☆

怜子さんの病状、気にかかります。
どうぞ美沙さんが帰るまで元気に・・・
どうか美沙さんに新しい命が宿るまで・・・。
Commented by akageno-ann at 2008-08-27 17:25
クリスタルさん
さっそくのコメントありがとう。
この夜景のとおりだったのでこれはJALのサイトから
いただきました。
夜景や雲海を見ながらほんとにいろいろな命のことを
思いました。
燃え尽きさせない・・命を大事に書いていきたいです。
Commented by akageno-ann at 2008-08-27 17:26
CHILちゃん 同時のコメントにまたとっても感動しました
ありがとう
高知はちょっと疲れましたが・・・いい旅でした
Commented by panipopo at 2008-08-27 22:57 x
今晩帰ってきました~!
時差ボケのせいか、そして機内でも案外と寝たせいか、眠くないのですよ。笑
高知からの帰りの便の夜景、素晴らしいですよね~!!!

やはり祥一郎さんは、美沙さんの本当の素晴らしさを見逃しているのかもしれないですよね。灯台もと暗し、みたいで。。。案外とそんな感じの夫婦は多くて他人に指摘されてようやく気付くってこともあるような気がします。

怜子さんの再発、残念だけれど、私も友達を38歳でがんの再発で亡くしているのでわかる気もしました。さびしいです。。。これからどうなるのかしら?
Commented at 2008-08-28 04:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by まーすぃ at 2008-08-28 08:10 x
素敵な光の夜景だったんですね。。。

怜子さんの闘病生活、苦しいことと思います。。。私も大事な人を癌でなくしているので、心が張り裂けそうになります。。。

でも、心の友が見つかったことは,生きる希望であり、生きがいです。。。

美沙さんも、おだやかな気持で帰国の日に向けてインドの生活を頑張られることでしょう。。。
Commented by びつきい at 2008-08-28 09:48 x
美しい夜景ですね。
私も飛行機からの夜景が大好きです。

怜子さん、おつらいですね・・・でも友情は永遠に消えることはないはず、友情の灯は命の灯よりも燃えていると思います。
Commented at 2008-08-28 12:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by akageno-ann at 2008-08-28 22:01
panipopoちゃん
フランスからお帰りなさい。
灯台元暗しってほんとにありますよね。
自分でもつい気づきそこなうことがありそう・・
飛行機はロマンがあって好きです
あなたの旅の写真素晴らしいです。
Commented by akageno-ann at 2008-08-28 22:08
まーすぃさん
心の張り裂ける思いってありますね。
人間はそういうことを乗り越えて生きなくては
あらないことがあって、すごく辛い試練をもたされること
そこを抜け出す力があることにも凄さを感じます。
Commented by akageno-ann at 2008-08-28 22:09
びつきいちゃん
光のページェントを見てしまうと、いろいろな
思いが頭を過ぎります。
飛行機からの夜景は特別美しいと思い
大好きです。
Commented at 2008-08-28 23:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by crystal_sky3 at 2008-08-29 09:39
今日早速頂いたわんちゃんたちを撮影して記事にアップしましたので、お時間のあるときは是非ご覧下さいね~♪
今日もよい日となりますように~★
by akageno-ann | 2008-08-27 00:00 | 小説 | Trackback | Comments(14)