アンのように生きる・・・(老育)

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かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。

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カテゴリ:エッセ-( 424 )

裏切らない場所

黒茶屋・・・ここは東京都五日市市の黒茶屋
いつ訪れても客人のもてなしがうまい店です。

朝の霧の深さにどんな天気になるのか・・と思っていたら
そうこの霧の深さは須賀敦子氏の「トリエステの坂道」にあった
イタリアの道路事情に似ている・・と思いながら
実は昨晩急に歯の古い詰め物がとれて・・
急ぎ早朝から診てくださる歯科医に行ったのですが・・前が全く見えない
箱根道以来の濃霧のドライブが怖かった・・ですが

よくいらっしゃいましたね・・と早速治療してくださったK医師が有難かったです。

帰り道は大分霧が晴れてきましたが・・子供たちの登校時間に警察や安全協会の
人々がたくさん出ていました・・

さて・・そんなこんなの早朝が9時を回ると好天になりました。

霧晴れてよし 飛行機雲が まっすぐに二本 空低くありました。
そこでご近所の若い友人と前から約束していた黒茶屋に車を走らせてみました。
この時期を逃すと道が凍ったり・・不安になりますから紅葉の最期を見に行きました。
山吹という静かな個室での昼餐でした。
こういう一日があるとまた明日からやっていけそうに思います。
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by akageno-ann | 2016-12-05 21:44 | エッセ- | Trackback | Comments(2)

コンサートに寄せて

友人に招待していただいて久しぶりに夜の音楽会に行ってきた。サントリーホールや上野の文化会館など
かつてはまめに行っていたけれど、東京はこんなに素晴らしいところがたくさんあるのだから・・と
思うのだけれど、夜の観劇や音楽鑑賞は帰路がしんどくなって久しい・・

しかし昨晩の三鷹の風のホールのコンサート 音大付属校の先生方のガラコンサート
たくさんの生徒や父兄を前に伝えたい思いがひしひしと伝ってきてじわんときた。
朝から従妹が調子が悪く心配したが、施設の方のケアがよくて行ったら笑顔だった。
今日のコンサートの話をしたら彼女の娘の恩師の演奏会だから くれぐれも楽しんで
と言葉を必死に繋いでくれた。

そうなのだ高知からこの音高に娘を入れたくて彼女がどれほどの情熱を燃やしたことか・・
数々の思い出があるが、そこには恩師への感謝の想いもいっぱいつまっている。
病気療養中でも感謝の想いが伝えられるならば心が健康だといつも思う。

さて実家に寄って美容院にも寄って、新宿三丁目に出た。
伊勢丹に行きたかったが 副都心線は夕方は伊勢丹正面の改札出口が塞がってしまい。
丸ノ内線のホーム経由で・・と歩かされる
しんどいので丸ノ内線に乗って荻窪に出ることにした。
途中の駅が懐かしすぎた。
中野坂上はかつて高校時代の最寄駅であるし、東高円寺にはバドミントンの練習に通った
高円寺の体育館があった。あのころ・・・運動は同好会で嫌いではないが練習は熱心で
なかった・・しかし教員になって バドミントンはずいぶんやったから役にはたったようだ。

さて荻窪はかつてインド駐在中の大使のお宅があってお邪魔したことがあったと想い出した。
日本人学校に尽力してくださるご夫妻で 私も婦人部コーラス部の一人としてお手伝いさせて
いただいた。
あの頃の大使館関係の婦人方はピアノの上手な方がいらしてとりわけ大使夫人は素晴らしかった。
その方の伴奏でシューベルトのアヴェマリアを歌わせていただいたことは私の宝物になっている。

ふとクラシックの良さを再認識して・・三鷹の会場へ ラベルの華やかなピアノ曲のあとの
バッハのヴァイオリン・・・癒された・・そしてエレクトーンによるオーケストラバージョンの
伴奏でプッチーニ とTime to say Goodebye・・・かつて必死になってアンドレアボチェッリの
来日公演のチケットをとって聞きに行った時を思い出す・・その時以上の素敵な演奏だった
再びバッハのクリスマスオラトリオ・・この曲をドイツ旅行でアイゼナハの教会で聞いたことを
想い出した。
c0155326_11395522.jpgその後友人のピアノ伴奏で リストとシューマンの曲による ローレライ・・
ドイツリートは心地よくて・・ライン下りはしていないがマインツに旅した時を
想い出した・・ドイツリートの生まれたあの地域の雰囲気を感じた。
一時シューベルトの楽曲にはまって学んだことがあったが・・ふとまた楽譜を取り出して
みたくなった・・
友人のピアノはウイーンの大学でも研鑽を積まれた素敵な演奏で・・今そのウイーンに
お嬢さんがピアノで留学中ときく・・
流れるようにつながる音楽の絆を感じずにはいられない・・

写真はヴュルツブルグのレディデンツで1989





by akageno-ann | 2016-12-03 11:34 | エッセ- | Trackback | Comments(3)

仁淀川の神様

祭りはいつも人々を元気にさせる
祭りの日に帰ると神様がいらっしゃるとつくづく感じられる。
今回はおなばれとよばれる古式ゆかしい時代行列は見に行けないほど
お札所に参拝の方たちがいらしてとても忙しかったがお天気もまずまずの
良い秋の大祭であった。暖かいのが何よりでご家族連れの多かったこと・・
病気の家族を関東に残しての私の帰郷だったが、帰ってきたら皆それなりに
元気でいてくれて・・神様に感謝した。
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地震やいつもより早い関東の雪など、交通機関のことはとても心配になったが
なんとか無事に今回の祭にも参加できたことを感謝したい。
地元の自治会の秋祭りもこの三日前に無事済ませ不思議とこの時期は
祭り三昧になる・・むかしは祭りは子供の頃に縁日を楽しみに近くのこじんまりした
神社に赴くばかりだったが、生まれ故郷の祭を知ってから、地域に祭りという行事のあることの
大切さを感じるようになった。
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ここは祭りの多い神社として観光名所にまっている高知は いのの大国様
100人以上の人々が老若男女様々な衣装を纏って平安の世を懐かしむように
待ちを練り、仁淀川の土手まで行列がある。神輿の下をくぐると健康で長生きできるとか
獅子舞の獅子に頭をがぶりとかんでもらうと子供がかしこく元気で育つという言い伝えを
皆心から信じて行列を待つのだ。
自分もそうしてもらいたいと思いつついつもこうして写真を撮ったり裏方で楽しむように
なって久しい。
町がここで一つになることが地域の活性につながるのだと感じる日でもある。
仁淀川の雄大な流れを神様が選ばれてここに辿りつかれたという神事が
素敵なこの町の歴史的行事である。



by akageno-ann | 2016-11-25 22:18 | エッセ- | Trackback | Comments(3)

思い出されることばかり

久しぶりに幼馴染にあって話をたくさんさせていただいた。
新宿伊勢丹はキラキラとした場所で・・時にはこういう場所に立つことも
背筋が伸びる・・と還暦を過ぎた私たちは感じたりした。

しかし私がもっと背筋が伸びたのは 中学校時代と同じように、人生に真摯に
向き合っている友人の姿だった。

中学校時代 一年間同級だったが、学習のひとつひとつはもとより、学年集会の
演劇の脚本までもユーモアたっぷりに書いてくれたり、弁論大会で活躍したり
まばゆいばかりの才能の持ち主なのに いつも謙虚で 
生徒だけでなく 教師もまた彼女に自然に一目置いていたな・・と
甦ってくる・・

こんなことを書いているときっと「やめて・・」とはにかんでしまわれる人だが
一つだけこんなエピソードを記させてもらう。

音楽の時間に たしかベートーベン皇帝の鑑賞の課題で音楽教師の工夫で4人の女子と
テーマをアコーデオンで弾かされたことがあった。
私はそのベースの担当だった。

ソプラノパートを友人が弾いたのだと思うのだが・・練習時は私のパートは一番最後に
弾くことになっていた・・

しかし当日は教師の話題はベース部分から二なり・・ぼんやりしていた私はしどろもどろの演奏に
なってしまった・・あのときの教師と友人たちの困惑した顔を多分一生忘れないと思っていたら
本当に覚えているのだ・・
あれ以来音楽に対してとてもコンプレックスになり、高校時代に苦手な書道を選択して音楽の授業から
離れてしまった自分をずっと後悔していた時代があった。

自分の心がけの悪さが原因だったと・・今は後悔が反省になっているが・・
なんでもきちんと仕上げることの大切さも今はわかる・・

高校時代に彼女は音楽の道に進み そのまま極めていられるが、私の姪もよく指導していただく機会を
得て・・今もなおしっかりと後進の指導に当たっている姿は、本当に中学校時代に感じた尊敬の想いと
共に懐かしさにもかわってきた。

同窓会というのはそういう思いでいっぱいになるのかもしれないが・・こうして少人数で対峙して話すと
じっくりと過去を振り返れるのがいい・・・

美味しいフレンチに舌鼓をうちつつ・・ヌーボー解禁日にちょっとワインもいただいて
ほろ酔いで饒舌にc0155326_23464463.jpgなった私を許してもらおう・・しかし・・・若い頃の心がけは人生をかなり左右するものだと今さらに感じて・・
また老後もそれなりに努力していくことが新たな生活の基盤になるように思えた。

夜は近所の酒屋さんの顧客へのサービスのワイン会・・
一日をちょっと贅沢で懐かしい気分で終えた 11月の第三木曜日になった。

男子は日本酒の飲み比べも大いに楽しんだ・・今年のボジョレーヌーボーは
なかなかおいしかった。

by akageno-ann | 2016-11-18 23:44 | エッセ- | Trackback | Comments(3)

紅葉が心に沁みた日

長く療養している従妹が最近癌を患い 抗がん剤の治療が続いていたが
癌には効いているのだが、もともと弱まっている体なので、どうもしんどさが続き
筋力が弱っているようなので、施設のスタッフの方たちが心配してくれていた。

本人家族の気持ちも同じで ここで抗がん剤を少し休んでみようということになり
今日は主治医を尋ねた。

いつも彼女の体調と心に寄り添ってくださるこの教授は私たちの想いを それは
優しく・・しかし「癌の方は少しまたもとに戻ろうとするかもしれないが・・」と心配されつつも
今の彼女の日常を大切に考えようと・・一か月休んでみようと・・いうことになった。
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今日は言葉がうまく発せなかった彼女はその教授の言葉を聞き取ることはできて、全身で
その喜びを表してくれた。
この病院はスターバックスが院内にあって、彼女は診療後そこでお茶をすることが大好きなのだが、
先生の言葉に今日はさらに楽しいお茶の時間を過ごした。

その後 施設スタッフの方が紅葉を愉しめる道を通ってくださって、思いがけない
紅葉狩りになった。

病はこうしてひとつの殻から抜け出すことも必要なのだ・・とつくづく感じた日だった。

全身で付き添った人々に感謝を述べる彼女に心から感動し・・
スタッフの「 先の先を考えてしまうより今はこの喜びを大切にしていきましょう・・」の
言葉がそれはまるで神様に言っていただいているような気持ちになった・・・

美しい紅葉が心に沁みた・・
by akageno-ann | 2016-11-16 21:58 | エッセ- | Trackback | Comments(1)

秋祭り

11月になると各地で秋祭りの催しが増える
昨日もまた私たちの自治会で今月行われる秋祭りの準備委員会が
開かれた。
元は文化祭だったが、最近は餅つき中心のイベントで子供たちが楽しみにして
くれるような祭に変化してきている
だが祭も安全に行われるように心がけなくてはならない。
神宮外苑の展示会での5歳のお子さんの悲運な死を忘れてはいけない・・と
感じた・・ちょっとした不注意から起こる事故が最近多いように思う
そしてそこで幼い命が奪われている・・・
なんともいたましい・・・

疲れていた・・
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故郷への両親との帰郷  従妹の病気見舞いの日々で
先月から疲れていたらしい・・

だが今日は素敵な小旅行で心が洗われた・・・
晴天に恵まれて 北杜市への旅・・昨年来何度もお邪魔させていただいているが
今回は小夏が特に喜んだ・・

床暖での寝床も小夏の大のお気に入りで しあわせに眠っていた
ここは犬の天国で その様子を見て人間も癒されいる・・

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散策をしなが「銀杏を拾い、松ぼっくりを集める」
犬と一緒にそんな子供時代のような遊びが楽しくて時間を忘れた。


by akageno-ann | 2016-11-08 23:34 | エッセ- | Trackback | Comments(2)

校閲がおもしろい・・

石原さとみさん主演の「地味ですごい校閲」が今一番はまっているドラマ  春には TBS系の「重版出来」
というドラマにはまっていた。
シチュエーションがさすがにこまやかな部分を描いているので我々の年代でも十分楽しめたのだと思うが
どちらも一話ですっきりとする内容なのが有難い。

今日のドラマでの「やってきたことで無駄なことはない・・」という言葉は 私がとても好きな言葉だ。

途中は紆余曲折 逡巡しても必ずどこかに落ちつくことを信じて暮らす自分である。

それともう一つ NHKBSプレミアム 「アナザーストーリーズ」でアポロ13号の帰還成功のエピソードを
みたが、その頃のスタッフたちが ほとんどあの13号の経験があればなにも恐れることはなく、
あの経験をしたからなんでもできるという 自信につながりどんな困難もめげずに生きれた・・と
いう言葉を聞いた。

62歳までなんとか楽しさを持って暮らしていられるのは・・もともとの楽天的な性格もあるのだが
私はインドの3年間の生活が基盤になっている。

インドの暮らしは本当に自分をめげない性格にしてくれたと思うだ。

あの地の生活をしながらあの地から飛んだ シンガポール 欧州 大洋州での休日は実に多くを
学ばせてくれた。

あの頃のおおらかさは今はほぼないが、ふと思い出し・・困難もあったインドニューデリーでのことと
一緒に全てを思い出す・・

その経験が少々大変になってきた自分と周辺の高齢化社会での生き方を模索している。

行きつくところはかなり予想はつく・・だがまだまだ様々なことが起こるでしょう。

とにかく・・精一杯生きて行こうと思っている。

そんなことを思わせてくれた 今日の「アポロ13号」と「地味ですごい校閲部」日本テレビのドラマだった。


by akageno-ann | 2016-11-02 23:19 | エッセ- | Trackback | Comments(3)

ハロウインパーティ

昨日は日本もあちらこちらでハロウインパーティ nanakoさんにお願いして・・ 
少し前に近所の子供たちに
プレゼントさせてもらいました。
そうしたら・・今回の新作は なんと木乃伊・・ミイラです。男の子にあげたら  ほら・・いるでしょう・・ミイラ君
可愛らしい。・・昨日は従妹のいる介護施設でもスタッフさんが結構怖~い感じでみんなを驚かしながら楽しませてくれました。
日本は日本らしいお祭りにしてますね・・大人も子供も楽しみました。
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by akageno-ann | 2016-11-01 20:47 | エッセ- | Trackback | Comments(2)

伊勢丹新宿の発見

最近副都心線一本で新宿三丁目に1時間で出ることができるようになり、老舗伊勢丹の地下入口直結の
改札があって、とても便利で出かけることが多くなりそう・・

8月の誕生日に偶然にもここで友人と出会うことができて・・地下のイートインで美味しいランチを
一緒できたのに味を占めて・・今回も伊勢丹に・・

HATAKEという地下2階のオーガニックレストランで まずは軽いランチを 
この階はハーブの香りの心地よいフロアになっていた。

10時半開店で知る人ぞ知る・・穴場的存在・・伊勢丹のコンセプトなのだがとにかく親切な対応に
感動がある。

正午頃は満席でゆっくりしては悪いかな?と思ったが、平日なのでそれほどでもなく・・順次ゲストは
入れ替わっていたので、ゆっくりお茶までいただけた。
アボカドと鮪の五穀米とのコラボは今日の空腹感にぴったりで美味しかった。

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さてそのあともこの伊勢丹を少し堪能しようと エスカレーターで歩を進めると各階にオシャレなカフェがある。
しかもランチもできるそれぞれにコンセプトの違う店がある。
3階のビストロカフェ レディース アンドジェントルメン では ギャルソン風のスタッフがすぐにも迎えに出てくれたが
ちょっと内容が重そうで・・その上の階に上ると さらにラグジュアリーな雰囲気の名店街・・・
人が少ないのをいいことにそこにいた男性店員にカフェを訪ねると 実に丁寧にその階のおすすめの店を教えてくれた。

それが・・こちら カフェ・キュイジーヌ ル サロン ジャック・ボリー
小さな店構えなのだが、調度が素敵で、少し気後れするほどの雰囲気・・お値段もティにしては
贅沢かな?と一瞬怯むが・・そこは3人の強み・・
せっかくだからここにしようと・・親切な女性スタッフの招きで席をすぐに用意してくれた。

珈琲とケーキのセットで 2200円とは値が張る様に思われるが・・そのもてなしは見事・・

隠れ家的な伊勢丹4階の片隅にあるフレンチレストランだが・・ここはリピーターが多いというのも
納得・・しかも  お一人様のランチを静かに楽しんでいる方が多いのにも興味をそそられた。

ケーキはワゴンで供され・・私は久しぶりに大好きな本当に美味しいサバランとお替りのある
薫り高いコーヒーで十分に癒された・・

次は食事に来ましょう・・と   3人すっかりファンになった・・実にいいギャルソンがいる・・

味 雰囲気  スタッフのもてなし・・ いい場所を見つけた幸せはいくつかあるストレスを確実に和らげてくれる
同行のお二人にも心より感謝・・

by akageno-ann | 2016-10-06 22:40 | エッセ- | Trackback | Comments(4)

今日は実に学ばせていただいた日だった。

ご近所の86歳の親しい女性を市内の眼科に送迎する日だった。
お一人住まいで頑張っていらっしゃる方で、少しでも援けになれば・・と同行した。
人気の眼科医で二時間は待たされるというので 私はその間に自分の買い物や従妹の
見舞いにも行って用を済ませ、彼女を迎えに行くと 隣接の薬局で何やら
困惑されていた。

「保険証を提出してと言われたから出したのだけど 無いというの・・」と彼女
「お返ししたと思いますが 病院の受付と バッグを今一度お確かめください」と薬局側

 彼女の話を聞くと、お薬手帳と保険証を・・と言われたけど 薬の手帳は忘れたのでと断って
 保険証を確かに渡して戻してもらっていない・・というのだ。

咄嗟に私も勘違いはないか・・を確かめてから  薬局に今一度探していただくようお願いした。
彼女の困惑ぶりは大変なものだった。 若い薬局員は預かったことを忘れている・・というのは
預かった時は処方箋保険の(ほ)の字を書くことにしているのに、書いてないという。

他の患者も待っている中で らちもあかず・・薬局側が他の患者さんに間違えてお渡ししてないか
どうかを連絡するので夕方まで時間をくれ・・との提案があった。

私はふと[それでは事の次第をメモでいいから書いてこの方に渡してほしい]とだけ せめて頼んだ。
日頃のご様子からご自身の持ち物をしっかり管理できる方なので、大事な保険証を彼女が勘違いして
家に置いてきたはずはない・・と思えたのだ。
自分だったら ちょっと勘違いはしそうな危なさがあるが・・

彼女はかなり不安げだったが薬局の主任が必ず電話すると約束したので、私と車で一旦帰った。

その間の彼女の不安は言葉には言い表せないもののはず・・食事も美味しく感じなかったと後で聞いた。

そして7時間後の午後7時に  電話・・その時点でなんと薬局の床に滑り落ちていたことが判明
責任者は飛んで来た・・という

私はただ祈っていただけだが・・彼女はあのとき傍にいてくれて本当にありがとう・・と涙ながらに
連絡をくださった・・

私もほっとして・・そして日頃からのその方のきちんとした持ち物の管理を・・またそうしていることへの
自身への自信を感じて感服した・・

薬局側もつい「お年寄りだから・・勘違いもあるか・・」と少々高をくくりそうになったことを
詫びたそうだ・・

本当によかった・・そして明日から私自身ももっと身の回りをきちんとしようと思った。

今日偶然求めて読んだ本はこちら

限りなくシンプルに、豊かに暮らす

枡野 俊明/PHP研究所

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by akageno-ann | 2016-09-28 22:36 | エッセ- | Trackback | Comments(4)