<   2014年 05月 ( 5 )   > この月の画像一覧

一つのミステリー

地域が一つになるのはとても大変なことだけれど、ここは高齢化まっしぐらな土地で
人とのつながりが大事になっていくのを肌で感じている。
我が家の前は公園を挟んで菩提寺があり、その墓地に亡き姑も眠っている・・
もう40年になるのだから・・お義父さんのお一人の時間の長さに私も曲りなりに手助けしてきた時間の長さにも驚いている。
日曜日に叔母がやってきて・・そのことを再認識させてもらった。

しかし私はふとおかしくなった。

亡き母は私をここに招いて・・そしてそれからの年月を墓地から見守り 姑になっていたのではないか?と思えたことだ。

亡くなる一週間前に突然に、まだ今の主人とつきあいはじめて間もなくのころだったが、
「おふくろが君に会いたいと言っているのだが・・」と打診があった。

私も会ってみたい好奇心が動いて・・それからすぐの週末にここを訪れたのだけれど・・
その日私にその主人の母は
「ここへいらしていただけますか?」と肝心なことをきちんと尋ねた。

今日、宮家ではおめでたい婚約内定の報道があったが・・「プロポーズの言葉はございませんでした」という長いお付き合いの上での自然な流れのご婚約を知らされて・・

プロポーズの言葉をふと思い出したのだが、私はこの義母となる人から言われたのだ・・

その人は私にそうたずねて 私は 確かに「はい・・いずれは・・」と
応えて  そして恐らくそれを聞いて安心して・・突然に逝ったのだった。

毎朝当たり前のようにその母の墓を遥拝する。
墓は東の朝日ののぼる位置にある・・

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by akageno-ann | 2014-05-27 23:33 | エッセ- | Trackback | Comments(2)

介護という言葉

舅や 従妹の介護の手伝いをしているというと時間がないでしょう・・と皆に心配されるが
私もたしかにいろいろなことを我慢してきたのは確かでも・・その都度自分で選択していたのだ・・と最近気づいている。
この場所に住んでいることも何かの縁で・・その縁からつながる出来事があまりに多く・・一つ一つの流れに任せているところもある。
今はこの地を離れることが気がかりで・・そういえばこの正月以来どこにも長旅ができていない。
その分テレビでは旅番組ばかりをみている。
ウーマンプラネットで今のシンガポールの旅を疑似体験した。
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25年前に半年と空けずに訪れたかの地を私は大好きで・・必ずやまた行こう・・と思っていたが・・今は不可能に近い・・その場所に近い日本の中の銀座やアメ横すら行かないのだ。

しかし映像を見ているとその場の雰囲気が匂いと共に甦る・・
あの蒸し暑い地・・一つ屋内に入ると それは風邪を引きそうなほど寒い冷房の効いたビル・・
その中でショウーウインドを冷かしながら歩く・・そして食を愉しむ・・

懐かしい・・マーライオン・・・・・・

そんなことをこうして書いて楽しんでいる私がいる・・
若い時の旅は生きて行く上での大きな糧になるので・・時間のある方は是非旅をたくさんしてほしい・・

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by akageno-ann | 2014-05-26 09:15 | エッセ- | Trackback | Comments(1)

小夏の介護

タイトルではつい小夏にも介護が必要か?と思わせてしまったかもしれません。
実は小夏の舅への介護の姿には教えられるものがあります。
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寄り添うというのは本当に彼女の姿です。
もともと舅が見つけてきた小夏ですが・・途中はいろいろとありました。
小夏を完全な家犬にするべく トイレの躾け・・吠えない躾け 散歩の仕方など
ついつい厳しく見守った私ですが・・三人三様で心つもりに差異がありますから・・
理想通りにはいきませんでした。
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一番困ったのは舅の散歩が一番長くて好きな場所に行かせてもらえるので・・小夏は大喜び
散歩時間に私が誘っても舅の傍を離れなくなりました。

小夏が喜ぶ代わりに 水辺にも行ったりするので帰ってきたときの体の汚れがすごいのです。
「お父さん 小夏を汚い所に入れないでください!」と強く言ったことがありました。

そうしたら 舅は翌日から全く小夏に触らなくなりました。
こうなったら謝るしかありません・・嫁の分際であの言葉はいけなかったわけです。
すぐには氷解しなかったですが・・その間小夏は訳も分からず私と過ごして・・それはそれで思い出のひと時になりました。

それも懐かしい思い出になりました。
今彼はは散歩で外へは出られなくなりました。
家の中で杖を二本使って歩くのが精いっぱいなのです。

そのあとを小夏がピッタリとついて歩いています。

お風呂に入っている舅を気遣うようにドアの前で伏せをして待っている小夏は立派な介護者です。

その愛らしい姿に教えられて・・私もなんとか介護人を続けています。
by akageno-ann | 2014-05-23 11:17 | エッセ- | Trackback | Comments(1)

コンビニのお客様vol2

今朝は夜来の雨がやんで ウグイスの声で目覚めた・・この時期のウグイス・・今年は遅い
そしてこれから夏まで聞けるウグイスの声に山がちな地域に住んでいることを実感させられる。
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いつの間にか 近所のコンビニエンスストアの店員として8カ月が過ぎて、もうあまり新米として言い訳が効かなくなった。
店長やオーナーの人柄の良さ、スタッフの皆さんの誠実さに実に癒される職場である。
ある時は高校生と二人で任されることもあって、最初はこのおばさん店員とではどんなにか不安であろう・・と心配したが・・若さと老年とでいいバランスがとれると感じることもあるようになった。
若さはとにかく冷静である。
余計なことを考えずきちんと応対できるのも集中力の高さで・・見事・・と思う。

先日 二人でいた時に、初めてのディズニーランドのチケットをご購入のお客様があった。
一瞬自分でやってみようと思ったが、少し混んでいたので、高校生の彼女にちょっと尋ねてみた。

すぐに「私できます」と言って交替してくれて 事なきを得た。
また掃除や揚げ物 洗い物は私の方が早いらしく  替わってあげるととても喜ぶ。
そして品出しなど力仕事を彼女は進んでやってくれる・・

しかもその間もレジの様子を見てすぐに応援にも来てくれる・・
若い彼女とこうして一緒に仕事できることを楽しくも嬉しくも感じる。

若い時に CAに憧れて 語学学校に通ったりビジネススクールに通って接客の訓練をしたことがある。それが今大分役にたち・・先日は税金が値上がりしたことをいつも片言の日本語で買い物にくる東南アジアからのお客様に簡単な英語で説明したら理解してくれたらしい・・

それを見ていた高校の先生が 「英語できるのですね」とびっくりされるから・・主人の仕事でインドにいたから・・と話したことがあった。
そうしたらまたびっくりして・・

そんなに驚くことではないですけどね・・お客様との会話も適宜楽しめるようになり・・今は慣れからくる失敗に改めて気を付ける日々である。

目が悪くなったり 耳が聞こえにくくなったり お客様に迷惑が出るようになったらやめますが、今しばらく勤めさせていただきたい・・
by akageno-ann | 2014-05-15 08:50 | エッセ- | Trackback | Comments(5)

春の嵐

突然の嵐は咲き誇ったモッコウバラの花を無残にも散らしていったが、
自然の強さも深く感じた。薔薇は今日もまた蕾を開いていて、昨夜の風をもろともせずに
咲いている。
雨は乾ききった土に大きな潤いを与えて、花壇などを始めた私たちにほっとした暇を
与えてもくれた。
この四月は よく掃除をした。
三年間なんとなくほったらかしにしていたかつての居間・・
そこにはアップライトのピアノがあって・・少しも弾くこともなく・・
やっと客人を迎え入れられるようになった部屋でピアノの練習を始めると
小夏まで落ち着いてその下にいることを好むようになった。
犬でもやはり綺麗な清清しい場所が好きなのだ・・

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さて・・主人が定年退職の運びとなり、こちらもホッとしている。
どんな仕事でも 大過なく職務まっとうというのは安堵するものだが
幼い子供の未来を多少なりとも左右する小学校教員はその感慨は大きい・・
同僚から贈られた見事な胡蝶蘭は本当に主人の心を癒しているようだ。
花をいただく・・というのはこの年になって・・初めて有難さが身に沁みる・・


by akageno-ann | 2014-05-01 10:18 | エッセ- | Trackback | Comments(4)

かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。


by ann