コスモスのように・・その16
小説を書いています

いよいよ寒くなってきました。
今日の関東の雨は雪になるような気配が・・
車は山間部は雪の場合はスタッドレス・・換えてきました・・
小説 コスモスのように
その16
恵子と紘一郎は 三田さんがやめる前に二人で休養の旅に出ることにした。
紘一郎の運転で近場の温泉のあるところへ。
春先の八ヶ岳のふもとに静かな療養型のメンバーズホテルが紘一郎の会社が法人として権利を有していたので、会社の方から予約をしてもらった。
1泊2日にはちょうどいい距離だった。
久し振りに華やいだ気持ちの恵子は真紅のコートドレスを着て車に乗り込んだ。
助手席ではなく、ゆったりと後部座席に座らせて、紘一郎も久し振りに二人だけのドライブに慎重な運転にした。
二人が出かけたあとは 三田さんが来てくれる事になっていた。
舅は三田さんがご贔屓だから、今回のこの急な二人の旅行に
「美味しいものでもも食べなさい。」
と一万円を紘一郎に渡してきた。
紘一郎はびっくりしたと同時に、この25年の間にこういう気遣いが果たしてあっただろうか?
そんなことを考えてしまった。
父と自分の家族との関係はあまりにあやふやでその間をいつも恵子が取っていたのに・・
父は今になってやっとわかってきた家族の関係がある。
それも三田紀子の家政婦としての出現があってからだから、何か皮肉なものを感じていた。
恵子と二人のドライブは晴天に恵まれた。
中央高速道は空いてて、快適な走行をだった。
山梨に入ってくると実に美しい八ヶ岳連峰が見えてくる。
春霞でうつくしいその景色は恵子の心を癒しているようだった。
家庭から離れることの大事さを紘一郎はつくづくと感じていた。
小淵沢で高速をおりて、田舎道をゆったりと走り、30分ほどでその宿舎に着いた。
美しい美術品をたくさん所蔵しているゆったりとしたホテル形式のその宿舎は二人を丁寧に持て成してくれようとしていた。
つづく

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by akageno-ann | 2009-12-16 17:08 | 小説 | Trackback | Comments(6)

夫婦水入らずの旅行、きっと久しぶりでしょうね。
こうやってお互いを労りあいながら温泉に1泊旅行というのもステキです。
特にお舅さんの祝福を受けて行けるのは気がねがなくていいものです。
三田さんが御贔屓だったら、いなくなってしまったら、ガッカリでしょうね^m^
山の美しい様子が文章から見て取れます。想像して楽しんでますよ☆
こうやってお互いを労りあいながら温泉に1泊旅行というのもステキです。
特にお舅さんの祝福を受けて行けるのは気がねがなくていいものです。
三田さんが御贔屓だったら、いなくなってしまったら、ガッカリでしょうね^m^
山の美しい様子が文章から見て取れます。想像して楽しんでますよ☆
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
panipopoちゃん、三田さんの存在は大きかったです。
でも他人である以上どこかで別れがあるのですね
仕事なら余計に・・
しかし忘れられない存在だと思います。
山梨はいいところがたくさんありますね。
でも他人である以上どこかで別れがあるのですね
仕事なら余計に・・
しかし忘れられない存在だと思います。
山梨はいいところがたくさんありますね。
鍵さんありがとう
嬉しかった!
嬉しかった!