その5 ハナの嫁入り

小説を書いています。

「かけがえのない日本の片隅から」　part2
第3章　人と犬の関係　その5　ハナの嫁入り

中川家にもとても可愛がられているハナは、時々一緒に招かれて、お宅へ連れて行くことがあった。

キタロウはハナが自分の水入れから水を飲んでも、何も怒らず、そこにハナがいることが当たり前のように過ごす時間があって、拾い犬をしたことで、こうした穏やかな人間関係が保たれていることを、中川家も石元家も喜んでいた。

家族同士の気楽な夕食の中に、静かに睦み会う犬が傍らにいることの幸せは　犬を飼っている者でないと、理解できないかもしれない。

もともと中川家のキタロウは二代目のスコッチテリアで、丁寧に育てられ、気持ちの穏やかな躾の行き届いた犬であった。

拾われた犬のハナは人懐こい性格は皆に愛されたが、トイレの躾がしっかりできていなくて、自分の家の廊下などに時々粗相してしまうことあった。

根気強く教え込むことで他家では決してそのようなことはないのだが、まだまだ自分の家では何か甘えがあるのか完璧ではなかったが・・

しかし中川家での夕食は楽しいものだった。

2匹の犬は互いに犬の餌を与えられて、ひとしきり遊ぶと、キタロウは自分のケージに入って眠そうにしているし、ハナは　そんなキタロウを見て、そろそろお暇の時間と玄関ホールに行って、飼い主の立ち上がるのを今か今かと待っているようだった。

「そろそろハナも眠いようです。今夜も楽しい時間をありがとうございました。」

と、頃合いの良い時と見て、石元夫妻は立ち上がった。

その夜の食事は和食であった。　活きの良い刺身や手作りの天麩羅、中川家自慢の寿司が主の手によって握られていた。

四人ともそこそこに酒を嗜むので、年の差はあっても楽しく盛り上がっていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく


この顔に癒されています。9月だけのダッキーのブログは→We love Ducky



今日は10月1日、4月を年度始めと考えると、この日は下半期の最初の日
衣替えでもある。暑かった夏にやっと終止符を打ち、さわやかな季節が訪れた。

そんな日は、ミンミン師匠の　講座　ＴＥＡＭＩＥを受けてゆったりとできました。

紅茶講座の今日のタイトルは二都物語
二つの都は　ロンドンとパリです。

懐かしい街・・特にパリが好きな私は学生時代に憧れて、フランス語をアテネフランスという語学学校に通ったことを思い出した。殆ど今は話すこともできないが、シャンソンの歌と共に今も大好きな語学です。

そんな私の郷愁を思い出させてくれるような講師ミンミンさんの流れるようなお話にまた帰る時間を忘れるようでした。昨日から少々風邪気味なのか気にかかる舅を思い　ひと足早く失礼したけれど、余韻はずっと残っています。

優しい出迎えのテーブルセッティング

今日はラブリーなお仲間に合わせてのこのピンクの美しいコーディネート
最年長の私も・・その中で心はしゃいで・・笑

いっちゃんのコテージパイ・・イギリスの定番・・しかしこれはミンミン亭の自慢料理の如く美味しくて・・

カップをそれぞれにテーマに合わせて選ぶことが・・本当に楽しい・・
次回のカップまで決めてしまったほど・・笑

最後はミンミンさんがご夫妻で昨年紅茶のテーマを持って廻られたニ都市の旅を、まるでその場にいるような思いに浸れる大きなスクリーンの映像で、また素敵なナレーションを堪能しました。

ヨーロッパのティの風景・・本当に絵になっている！