LIVE no.1
悦子と牧子は性格は似ているといえば似ているのだが、成長と同時に歩む形が異なってきて、さらに牧子が結婚してからは全く違う人生を歩んでいるかのようだった。
二人の両親は結婚せずに家に残っている悦子を不憫がっていたが、自分たちが年を取るにつれ、また牧子の嫁ぎ先が何かと忙しい家系であることに孫たちを見せに里帰りして欲しい願いを口に出せずにいた。
しかも今は牧子は子供の就職やら受験のことでいつも頭がいっぱいでそれ以外のことに目が行かないというような情況にあった。
二人の両親はその娘たちを育てながら、養子を取るとか家を継ぐとか、そういうようなことを言わずに来たのだが、こうしてみると悦子に養子がきてくれたらどんなに安心だろうか?と思うようになっていた。
悦子は様々なことを考えると結婚自体になかなか踏み切れず、ついそういう関係にならないように付き合いも抑えてしまうことが多くなった。
姉の牧子の子供たちは甥や姪として可愛がってきたし、幼い頃の可愛さは今も変わらないのだが、成長と共にそれぞれの生活パターンができてきたようで、会食することもめっきり減ってきた。
祖父母に対しての優しい心は忘れていないが、最近は言葉だけになっているような気がしてならない、と悦子は自分の若い頃も同じだったな、と省みている。
しかし、悦子は自分のごく周辺のことしか気持ちをかけられなくなっている姉牧子にある種の不安を感じるようになった。
それはどういうものなのか?はわからないのだが、それだけに余計に心臓の鼓動が早まるような想いがあった。
かつて悦子を事のほか可愛がってくれた今は亡き祖母の言葉がいつも心にあった。
「悦子、いつもしっかり生活しておくことだよ。人の一生は皆平等にあるのだからね。」
中学生の頃に成績も振るわずに 親から発破をかけられていた悦子に、丁度遊びに来ていた母方の祖母がそういって励ましてくれたのだった。
つづく→☆no.2へ
文化の日は美術館でした。
物語はフィクションです。
にほんブログ村
ランキングに参加しています。
よろしくお願いします。
日展が国立新美術館に移って初めて行きました。
ゴッホ展も一緒に見るつもりでしたが、こちらは長蛇の列!
さすがに文化の日。
黒川紀章氏の設計によるこの素敵な景観の中にいるのも嬉しいです。
こんなフレンチレストランもあります。ポールボキューズです!
最寄の入間基地では航空祭 近日このあたりの空はブルーインパルスの練習飛行が見られました。
こちらも電車が大変混んでいました。混んでいるところは苦手な私・・
しかし好天に恵まれて素晴らしい文化の日でしたね。
by akageno-ann | 2010-11-03 20:30 | 小説 | Trackback | Comments(7)
Commented
by
chanmie526 at 2010-11-03 23:14
annさん ご夫妻「六本木」と聞いてすぐ「ゴッホ展」?って思いました@@
実は主人が行きたがったのですが 私が「平日しかダメ」って
断ってたんですよ~ (勝手な妻でしょ?)
今日は特に多かったでしょうね・・
しかし「文化の日・特異日」は裏切りませんね~
ホントに今年も良いお天気で いい気分でしたね(#^.^#)
実は主人が行きたがったのですが 私が「平日しかダメ」って
断ってたんですよ~ (勝手な妻でしょ?)
今日は特に多かったでしょうね・・
しかし「文化の日・特異日」は裏切りませんね~
ホントに今年も良いお天気で いい気分でしたね(#^.^#)
0
Commented
by
akageno-ann at 2010-11-03 23:58
ミンミンさん 即反応ありがとうございます 明日新美術館報告しますね すごい人出でした
Commented
by
kinnnikumans at 2010-11-04 12:32
Commented
by
ka-chan-anone at 2010-11-04 22:17
Commented
at 2010-11-04 22:22
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
akageno-ann at 2010-11-04 22:41
Commented
by
akageno-ann at 2010-11-04 22:42
CHILちゃん・・来てくれてありがとう・・
これから私の一番書きたい人のことを書いて行こうと思っています。どうぞよろしく!
これから私の一番書きたい人のことを書いて行こうと思っています。どうぞよろしく!