LIVE no.2

牧子は佐藤家に嫁いで22年が経とうとしていた。

結婚してすぐに生まれた長男の光男は大学の3年生で就職活動真っ只中にあった。
佐藤家は代々引き継がれている印刷会社で、親族も共に出資する有限会社の形態をとっていて、従業員を雇い会社を操業していた。

不況の中で出版業界が生き抜くのに苦労をする時代にあって、その煽りを一番に受けるのが印刷業者とも言われているが、幸いにして佐藤印刷はある新書版を専門に請け負っていたために安定した稼動を続けていた。

その影には一族の結束した努力がものを言わせていた。

牧子はある専門学校を卒業後、旅行会社にわずか2年だけ籍を置いての結婚で、知人の紹介で出会った夫　佐藤真一郎に望まれての幸せなゴールインだった。

その頃まだ高校生だった妹の悦子は、姉が有頂天になって嫁いで行く姿に寂しさよりも違和感を感じていたのだった。

佐藤家は牧子を喜びと共に迎え入れ、盛大な華燭の典を挙げたのだった。

牧子は片山家では親族のいとこ関係で年長の方で、祖父母たちにも大いに期待をかけられて育っていたので、この結婚は周囲の羨望の的になった。

結婚式には親族一同が出席して大いに盛り上がった。

その様子を末席で見ていた悦子は姉がこれで完全に自分から離れていってしまうのだ、という焦燥感を感じさせられていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　つづく→☆no.3
庭の植木鉢のミント、パセリを全て摘みこみました。
密蝋キャンドルの途中経過が可愛いので・・一緒に写しました。
nanakoさんが素敵に紹介してくださってますので・・是非→☆

物語はフィクションです。


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文化の日は本当に特別に良い天気で　人々も一斉に外に繰り出すようで、道路も電車もとても混んでいました。

私は数年ぶりに日展の招待券をもらって乃木坂にある国立新美術館を尋ねました。

今、日展と共に　ゴッホ展が開催されていて、両方見ようなどと軽い気持ちで出かけましたが、
10時半に到着したときは　ゴッホ展はすでに長蛇の列で30分待ちの札がたっていました。

と、いうわけで　諦めて　ゴッホ展のショップを覗き、その後ミュージアムライブラリーという図書室でゴッホを特集した様々な本に目を通してみました。

美術館の３階にありますが、なかなか良い場所でした。自由に閲覧できます。

そして日展も方は会場が広々としていて、以前の上野の都美術館に比しても見やすい良い情況にありました。金曜日は8時までのナイトミュージアムが開かれていて夕食も軽くとれるし素敵なデートスポット。その後に六本木もいですよね。

私の目あては洋画の部門の会員出展されている中学校の恩師の作品でした。
80歳になられた中学校の美術の教師であり、一年担任をしていただいた先生の作品が見事な200号の石仏画として、今年も私の目に飛び込んできたときは、感動しました。

そして今日は85歳の脚本家橋田寿賀子さんのまことにお元気で現役で仕事される姿をテレビで拝見して、こちらも大変感銘を受けました。ＴＢＳ開局60周年記念ドラマ　「99年の愛」
四国生まれのせいか、開拓移民の話には大変心を揺さぶられます。祖父は旧満州に渡った人です。

80歳を超えてとても謙虚に自分のライフワークを貫いていらっしゃる姿は圧巻です。
まだそのお年まで三十年近くある自分もまた頑張らねば、と思いました。