アンのように生きる・・・(老育)

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かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。

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LIVE no.10

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小説の最初はこちらから→☆

かけがえのない日本の片隅から
LIVE no.10

牧子は佐藤家の一員として自宅併設の印刷会社の専務としても副社長夫人としても充実した日々を過していた。
財力的にもしっかりとした家庭で、普通の主婦よりも楽なのは家事全般を手伝ってくれる従業員もいた。

社長夫人である姑は家計をしっかりと握り、
「いずれは牧子さんにお願いすることですからね。」と言いながらも
それがいつであるかは全く想像もつかないほど先のことであるように牧子は感じでいた。

牧子は比較的のんびりした面も持ち合わせていたので、そのことを別段不自由にも思わず、与えられる、平均的な生活費よりも多いであろう金額でのんびりと暮らしていた。

しかし娘の直子がピアノの道に進み、中学校から音楽系の学校に進んだことにより、家計はかなり窮迫するようになってきた。

それは姑が公立の中学校推進派だったので、孫の贅沢を心では許していなかったのだ。

孫への可愛さはあっても、そのことを一人推し進めてきた嫁への不満が一挙に爆発したとも言っていい。
直子は祖母への愛情深い気持ちのある子供だったので、幸いにもそのことだけが大きな繋ぎになるようだった。

それでも最初のうちはどんな発表会も出かけることのない姑であったが、ある音楽コンクールで直子が決勝まで進んだときにはさすがに喜んでその演奏会に出かけていった。

直子は殊のほかそのことを喜び、ピアノ部門で6位入賞を果たした。

「おばあちゃんのお陰!!」

と素直に喜ぶ姿が その日会場で同席していた 叔母である悦子をほっとさせた。

悦子は直子の音楽の才能を見つけてしまい、最初にその道へ誘ってしまった責任を感じていたのだった。

「悦子さん、直子のことありがとうございます。」

その日初めてそう挨拶してくれた牧子の姑 佐藤春依(はるい)の笑顔をみることができた。

                                つづく→☆物語はフィクションです。

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by akageno-ann | 2010-11-21 10:20 | 小説 | Trackback | Comments(0)