かけがえのない日本の片隅に存在する偉大な人
いつもこの小説を読んでくださってありがとうございます。
病気を題材にしている現在の小説も第3章に入ります。
病を得た人々とのふれあいはとても難しいものですが、これからの日本での暮らしの中で身近な人々との関係を絶つことはできません。
病を得た家族とどうやって過ごすか、これは積極的に取り組んでいくべき課題だと作者は深く考えています。
家族の中でもしも誰か一人とても面倒見の良い人がいたとして、心も実質もその人に頼ってしまう傾向は払拭されるといいなあと考えます。
ほんの少し家族の中の病人に心と手伝うという行動を一人ひとりが与えてあげたら、そこに絆が新たに生まれると思うのです。
家族で病人と戦っている姿は本当に美しいです。
あまりそういうことに手をださないようにしている人は、ただそういう事実は大変だ、と思い込んでしまいます。
実はそこには新しい出会いや知識の導入があるのですが、それに気づかないまま人生が終わってしまうのは少し残念です。
作者の知人で丁寧に自分の母親を看取った人がいますが、その姿は30年たった今でも忘れられない美しい姿でした。
あの頃はベットではなくて 家庭の一部屋に布団を敷いて、枕元に洗面具や脱脂綿を巻いた綿棒をおいて、唇が渇かないように様子を見ながら水を含ませる姿に光るような謙虚さがあったことを忘れることはできません。
あの姿を若かった自分が見たことで、できる看護はしよう、という思いに導いてくれました。
その方は今もお元気でご家族の面倒や家庭菜園など一生懸命世話をして、人々を静かに喜ばせてくださってます。
人に尽くした人は幸せになるのだ、ということを教えてくださった人です。
なおもまた、続けていく奉仕という言葉では言い尽くせないその方の行動は私のこれからの人生のお手本です。
介護には大きな喜びがあります。
不思議なことに人の心がわかるようになるのです。
あの宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩の意味もわかるようになってきました。
謙虚さはまだまだですが、わかる感覚が備わってくるように思います。
できることをしていく、きっとそこからこれから生き続けていく己の役割がわかると思います。
書き記していくこと、それもまた私に課されたものだと自負しています。
その人の生きる姿 一生を終えていく姿を遺しておくことは意味深いものだと思っています。
今日は私にとって偉大な先輩主婦の病床をお尋ねしました。
ご家族の中に入れていただいて思い出話をたくさんしました。
彼女への思いをここに綴ります。
犬好きな彼女に見せたい犬の写真をここにアップさせてもらいます。
次回は第3部がはじまります。
ご高覧に感謝いたします。
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by akageno-ann | 2011-01-11 21:14 | 小説 | Trackback | Comments(10)
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reikopep0510 at 2011-01-11 23:24
こんにちは!
妹に結婚話が持ち上がっていて、ずっと母の面倒を看てもらおうなどと甘い期待があったので、最近悩んでました。今日のこちらの記事を読んで深く反省してます。そして、勇気をいただきました。好きなことだけやって過ごすという若い年代はもう終わったのだなとも感じてます。これからは色々なことに責任が生じてくるのでしょうね。重圧感を払拭出来ました。
妹に結婚話が持ち上がっていて、ずっと母の面倒を看てもらおうなどと甘い期待があったので、最近悩んでました。今日のこちらの記事を読んで深く反省してます。そして、勇気をいただきました。好きなことだけやって過ごすという若い年代はもう終わったのだなとも感じてます。これからは色々なことに責任が生じてくるのでしょうね。重圧感を払拭出来ました。
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marimari
at 2011-01-12 00:27
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アンさん、
メールを拝見して急いでお邪魔いたしました
どんなお気持ちで帰宅されたのかとアンさんのお気持ちを思うと涙が出ます。
偉大で素晴らしいお人なのですね
ご家族皆様のご心痛もいかばかりかとお察し致します。
介護、私はそばで見てきましたので色々な思いがございます。
弱音をはかず全力で介護してきた元気な母も次は否応なく老いていき
次は私世代の出番なんだと何ができるだろうか、と拝見しながら思っております。
メールを拝見して急いでお邪魔いたしました
どんなお気持ちで帰宅されたのかとアンさんのお気持ちを思うと涙が出ます。
偉大で素晴らしいお人なのですね
ご家族皆様のご心痛もいかばかりかとお察し致します。
介護、私はそばで見てきましたので色々な思いがございます。
弱音をはかず全力で介護してきた元気な母も次は否応なく老いていき
次は私世代の出番なんだと何ができるだろうか、と拝見しながら思っております。
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at 2011-01-12 13:40
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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nanako-729 at 2011-01-12 20:00
annさん、こんばんは!
annさんの周りには素敵な生き方をされてる方が多いですね!
いつもお話を聞かせていただいてそういうふうに生きられると
いいなと思うことばかりです!
誰でも年老いてゆくのだから今自分にできることを無理せずに
やっていきたいと思います。母のことで介護ということがとても
身近になりました。
annさんの周りには素敵な生き方をされてる方が多いですね!
いつもお話を聞かせていただいてそういうふうに生きられると
いいなと思うことばかりです!
誰でも年老いてゆくのだから今自分にできることを無理せずに
やっていきたいと思います。母のことで介護ということがとても
身近になりました。
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flyrobin at 2011-01-12 21:27
annちゃんの思いをこうして読ませていただくとね、病気。。っていうのは、もしかすると、一般的に捉われているような忌み嫌うものではなく、もしかすると、私達が学ぶために協力してくれるものなんじゃないかなって思います。そんな気付きを読者に与えてくださるannちゃんご自身も、ご自分の体験と周りの方の体験を交えて、私達読者に魂の成長を促してくださっているんですよね。
誰ひとりとして例外はなく、いずれこの肉体は滅び天上界に戻って行く私達。。「私」をこの世に送ってくれた両親をはじめ、成長の段階で必要な時に関わって下さるたくさんの方々。この世で例えばひとりだけで生きているとしたら、どうやって嬉しい、哀しい、辛い、幸せetc。。とい感情を体験できるんだろう。そう思うと、どんな状況もかけがいのないものとなり、感謝の思いしかありません。病人の家族との関わり合いも、そんなかけがえのない体験のひとつ。。。そんな気がします。
誰ひとりとして例外はなく、いずれこの肉体は滅び天上界に戻って行く私達。。「私」をこの世に送ってくれた両親をはじめ、成長の段階で必要な時に関わって下さるたくさんの方々。この世で例えばひとりだけで生きているとしたら、どうやって嬉しい、哀しい、辛い、幸せetc。。とい感情を体験できるんだろう。そう思うと、どんな状況もかけがいのないものとなり、感謝の思いしかありません。病人の家族との関わり合いも、そんなかけがえのない体験のひとつ。。。そんな気がします。
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ann
at 2011-01-12 22:42
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皆さん、この記事にこのように素晴らしい言葉をここに残してくださって本当にありがとうございます。
とても感動しています。
今自分は少し心が乱れています。
大切な友人が旅立とうとしています。
それはとても自然な流れです。でも心はそんなに自然に
その事実を受け止めようとしても受け止めきれないものですね。
ただ私は友人が最後まで苦しまないでいてほしいと願って祈っています。病気を忌み嫌うものではない、と書いてくださったロビンさん、今とても心がここで穏やかになっています。
友人が正にそう言っています。
自分の人生の閉じ方を教えてくれている、とおっしゃるのです。
これはとてもすばらしいことなのだ、と感じています。
ありがとうございます。
とても感動しています。
今自分は少し心が乱れています。
大切な友人が旅立とうとしています。
それはとても自然な流れです。でも心はそんなに自然に
その事実を受け止めようとしても受け止めきれないものですね。
ただ私は友人が最後まで苦しまないでいてほしいと願って祈っています。病気を忌み嫌うものではない、と書いてくださったロビンさん、今とても心がここで穏やかになっています。
友人が正にそう言っています。
自分の人生の閉じ方を教えてくれている、とおっしゃるのです。
これはとてもすばらしいことなのだ、と感じています。
ありがとうございます。
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at 2011-01-12 23:26
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2011-01-12 23:44
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2011-01-13 14:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2011-01-15 08:59
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。