アンのように生きる・・・(老育)

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かけがえのない日本の片隅からの発信をライフワークとして、今は老いていくにも楽しい時間を作り出すことを考えています。

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LIVE 第3章 no.5  親しむ香り

小説「かけがえのない日本の片隅から」第3章です。
ながらくお読みいただいて感謝しています。

LIVE 第3章 no.5  親しむ香り

悦子が小さなレストラン「マカロン」の二階にあがると、先に到着していた笹島が着席してテーブルの上のメニューを眺めていた。

笹島が悦子に気づくと大きな目でうなづき、悦子に席を勧めた。

コートは階段の上がり口にかけ、身軽な感じで席についた。

「ご馳走してくださるのですか?」

くったくなく話す悦子を微笑みながら見て、

「そう、ここはね、私が一人でやってくる店なんだよ。特にここは夜空いている日が多いのでネ
別に貴方と怪しい関係ではないが・・でも君はまだまだこれからの人だから噂は良くないだろうと思ってね。」

悦子は目を逸らせながら

「そんなお気遣い・・(と少し間をおいて)恐れ入りますわ。嫁入り前ですものね。」

と、自分で結んでおいた。

料理はフランスの居酒屋のようなもので、サラダニソワーズ 牛肉のワイン煮 チーズのグラタン
それにちょっと北アフリカにも近い クスクスやタジン料理もあった。

気さくなオーナーシェフはたった一人で切り盛りするので、そんなに大勢でない客でも時間は目一杯待たされる。

しかし、最初に必ず出される バーニャカウダがたっぷりの野菜と美味しいソースなので、客たちは自然にそれをつまみにワインが進むのだった。

だが、笹島も悦子もあまり飲むことはしない。
一杯ずつの赤ワインでゆっくり話すことができた。

いざ向かい合ってみると、いつも医局での仕事のときと違い、妙な照れがあるようだ。
なんとか20分かかって出てきたチーズのグラタンを見て、二人ともほっとしていた。

「おしゃれなメニューがいろいろありますね。」

と、悦子は話題を切り出した。

「フランスの田舎料理みたいなのが、家内が好きだったのでね・・」

ああなるほど・・と 悦子もその笹島の昔話に耳を傾けた。
不思議とその話は少しもいやではなかった。

ほんの少し酔いの廻った笹島は饒舌だった・・・

「・・・・まあ結婚なんてものは無理やりする必要もないが、こうして妻をみおくってしまっても、結婚していた、という事実は僕にとってとても意義があり、人生を豊かにしてもらった。」

説教じみているのではなく・・悦子にもあまりそういうことを避けないように・・と言っていたのだ。

「笹島先生、実は私 向井先生に求婚されてます。私の方が二つお姉さんなんですけど・・」

笹島は意外だという顔を素直に出した。

「ふ~~ん・・それはまた・・」と言っただけで、デザートのオーダーをしようとした。

「ここのフォンダン ショコラ 大好きなんだ。それと紅茶をね・・」
時間がかかるから先にオーダーするというところもここがすっかり馴染みだとわかった。

「今日はアッサムのクラシックティ出しますね。」とオーナーとそんな会話をする笹島が粋に見えた。

そういえば彼は医局の休憩時もいつも紅茶だった。

おそらくそれも妻との思いでの香りがあるのだろう・・と、悦子は想像していた。
                                      つづく

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紅茶講座に通っています。この窓辺の一角にもこだわりのフレームが・・

紅茶講座のお話はmoreを



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ミンミン師匠の主催するTEAMIE ガレット デ ロワ New year partyに参加させていただきました。
暖かい心があふれるこの講座は 教えるというよりも師匠の持っているものみんなふるまうわ・・というような楽しく美味しい時間です。

そしてきちんと紅茶の歴史、紅茶のあれこれをインプットしてくださいます。
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ラデュレ以上のラデュレに囲まれ・・こんなレイアウトも参考になる~~と
同席の人々の明るい声が響きます。

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大好きなこの色合いのティコージィも。グリーンのトピアリーと一緒に

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主役のガレット デ ロワ はこんなに大きいのをいただいたんです・・
初体験のお味は mahoさんのお店から・・本当に美味しくて・・来年が今から楽しみです・・

これから小説にもお茶のことお料理のことを加味し、またこの講座にについては少しずつ
こちらにアップさせていただきます。

小夏庵にも是非・・→☆

ご高覧に感謝いたします。
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Commented by teamie at 2011-02-02 21:34
お~~アッサムのミルクティー登場ですねえ@@
フォンダン ショコラにはベストマッチですねえ~~
( 今 相棒 見ながらなので右京さんの口調で・・)
クスクス・タジン・バーニャカウダにも反応!!(そこっ??)
Commented by chanmie526 at 2011-02-02 22:06
ホントだ@@
moreが 増えてる(*^。^*)
 そういえば 4人で分けたから ずいぶん 大きな感じで~~
また 来年もフェーブを争いたいですね~~

こっちでも 素敵なご紹介を ありがとう~~♪♪
Commented by akageno-ann at 2011-02-02 22:31
師匠・・・ありがとうございました!
同時にアップのようで大感激です!
私はこの小説を通しても紅茶のことお料理のこと
書いて行きたいと思っています・・
私の心に潤いを頂戴してます・・これからも
どうぞよろしく!!!!
Commented by tuto at 2011-02-02 23:38 x
ミンミン亭の明るい色使いを拝見していると、なんだかぽかぽかと
暖かくなってきたような気がします^^
そういえば、旧暦でいうと1月は春なんですよね~

こちらのガレット・デ・ロワはボリューム満天ですね!
して、フェーブはどなたが引き当てたのでしょうか??^^
Commented by marimari at 2011-02-03 00:36 x
annさん、こんばんはっ
小説の『マカロン』のお店の雰囲気やお料理を想像しながら
パリの『パリの朝一』のお料理の味を思い出しております♪
今夜 恐れ多くも1品再現致しました。
みずりんか写メしていたようで^・^;
小説でも やっぱりお紅茶を注文なさっているのもいいですね^。^♪

ミンミン先生のお陰で お紅茶をいただく時間が
優雅な気持ちになれ、お教えいただいた淹れ方で
美味しくいただくことができて とっても有難いです☆
Commented by flyrobin at 2011-02-03 04:08
小夏庵も拝見しましたよ!
TeaMieではいつも美味しそうで楽しそう。
annちゃんもとっても楽しんでいらっしゃいますね。
いつかannちゃんの淹れて下さる美味しい紅茶を
いただいてみたいです 笑。
Commented by mahos-table at 2011-02-03 07:02
おはようございます♪
ミンミンさんの紅茶教室、本当に素敵ですね☆
そこに参加させていただいたMTのガレットデロワは
皆様に食べていただけて本望でしょう(笑)
ご紹介、ありがとうございました!

Commented by ann at 2011-02-03 20:25 x
tutoさん・・・そちらのつづきも楽しみです
私もあの紅茶講座にいろいろなアイディアをいただけて
このあとも書いてまいります・・さて誰がフェーブを???
お楽しみに・・
Commented by ann at 2011-02-03 20:26 x
まりまりちゃんのお陰で今まで行ったパリの朝市の中でも
一番心に残る日でした・・ありがとう
あの日もしっかり書きますからね・・
紅茶にまつわるいいお話だかりだったわね
Commented by ann at 2011-02-03 20:27 x
ロビンさん・・・ミンミン亭で是非ご一緒しましょう
ミンミンさんのお話がさらに磨きがかかると思います。
あっという間に時間がたってしまいます・・
Commented by ann at 2011-02-03 20:28 x
mahoさん・・素晴らしいガレット デ ロワ・・私の初体験のお味としてもずっと残る繊細でやさしいお味でした
たくさんいただけました!
by akageno-ann | 2011-02-02 19:35 | 小説 | Trackback | Comments(11)