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LIVE 第4章 no.8 突然のメール

ニュージーランドクライストチャーチの地震で被災された方々へのお見舞いを申し上げます。
志の高いたくさんの日本の方たちの無念さが感じらます。救援の方たちのお疲れもいかばかり・・と想像し、少しでも早い発見を祈りつついます。

小説を続けさせていただいてます。

かけがえのない日本の片隅から第三部

LIVE 第4章 no.8 突然のメール

山の朝は早い、薄暗い空が白々と明けて朝露が葉の上で光輝くと 鳥たちが美しい鳴き声で朝を告げる。

老夫婦はそろそろ自宅に戻らなければならない日程になっていた。

東京近郊のマンション住まいで、駅に直結した今はやりのマンションに移り住んで5年、便利さは確かに良いのだが、こういう朝は全くなくなってしまったことがやはり生活の潤いの欠乏に繋がっていることを感じるのも否めない。

しかも高層の20階で、見晴らしも良いのだが、あまり緑を感じることができず、ベランダも強風が吹きすさぶこともあり、あまりベランダガーデニングもうまく増えていかなかった。

しかしこのペンションに休養に来れる様になってからはそんな不満もなくなった。

今はあの無機質な暮らしに戻りたくない、と思いつつも 戻ればそれなりに機能的な生活が約束され、カルチャースクールでの交流も楽しいものになっていた。

こういう山の生活を全て自分たちの力で成り立たせているオーナー東一家の人々の才能には感心するばかりであった。

朝食が始まった。

ここへくると自然に早起きになり、7時前にダイニングに来ると、淹れたてのコーヒーの香りがすばらしく、すぐに供してくれる優しさにも心が落ち着く。

「このような朝食を真似したい、と思っても・・家に帰るとまた和食中心でコーヒーもここでいただくほどおいしく感じないのよね。」

と、夫人が呟くと

「そうだね・・私もさっさと起きないしね、せめてコーヒーをおいしく淹れる勉強をしようかね・・」

と夫の方も応える。

あつ子はそれに微笑みながら

「そんな風に言っていただいて嬉しいです。コーヒーの淹れ方はあとで少しでも参考になれば・・と思うことをお知らせしますね。でもおそらく日常と違った時間がある・・というのが一番の癒しなのだと思います。またどうぞ別荘だと思っていただき、いらしていただきたいです。」

そんなところにゆっくりと悦子が現れた。携帯電話を持って・・

「おはようございます。遅くなりました。」

その表情は少し怪訝そうな雰囲気だった。

「おはようございます、悦子さん・・何かあったの?」

あつ子は悦子の様子を心配していた。

                                  つづく

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ありがとうございます。

by akageno-ann | 2011-03-02 07:46 | 小説 | Trackback | Comments(2)

Commented by nanako-729 at 2011-03-02 08:00
annさん、おはよう!
悦子さんに緊急のメールがはいったのでしょうか!?
またまた続きが気になります…

すっきりしないお天気で肌寒いですね!
体調に気をつけて~春が待ち遠しいです!
Commented by akageno-ann at 2011-03-03 14:20
nanakoちゃん・・いつもありがとう
今日はものすごく寒くて・・
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