かけがえのない日本の片隅から 第4章 LIVE no.14
人生には思いがけないことが起る。
今回の東北関東大震災はあまりに過酷で悲惨な大惨事になってしまった。
日本のこれからを思う前に被災地をどう支えていくかが先ず大きな課題だ。
街頭にたつ募金活動、知人友人のチャリティ活動に参加したりしているが、被災地にも物資が送れるようになって、また同じ県に批難されてくる方たちもあって、少しずつ手助けができるようになっているし、これから永くそうしていく決意を皆でしているところだ。
不幸なことは私の方にもここ10年の間にもいろいろあった。
乗り越え切れていない面もあるが、笑顔の暮らしもある。
そんな思いも含めて震災以来休んでいた小説を続けます。
どうぞよろしく!
「かけがえのない日本の片隅から」 第4章 LIVE no.14思い出の先に
片山悦子は友人のペンションで少し休養をとっていた。
姉の牧子が倒れて以来、仕事の看護士としての日々に姉の介護までを引き受け、当然のように振舞う日々が3年過ぎていた。
その間の辛さを感じる暇もなく、いや無理に感じないように心に決めて過ごしていたといえよう。
先輩同僚の医師 年下の同僚の医師からの愛情にも支えられていたが、自分をさらけ出すことができぬまま、40代を迎えていた。
自分なりの決心、解答を出していかねばならない情況になっていた。
悦子はかつて実家の斜向いの家の同級生から求婚されるという過去を持っていた。
両家があまりに親しくて半ば親たちが希望したような結婚だったが、その相手の彼が子供時代の病気が元で、子供を持てないかもしれない、という事実が判明し急速にその話が消滅したのだった。
だが、その後その求婚相手は少し年上で子供を持った未亡人と幸せな家庭を築いていた。
今こうして仕事に専念している悦子自身を思うと、仕事をしながらも彼と結婚し、実家の傍でぬくぬくと暮らしていくという選択もあったのだ。
ぬくぬく・・というのはこうして今苦境にあるためにふと思い返す自分の弱い心ゆえに出る言葉だが、しかし人生の選択は時として後悔があることも致し方ない。
そんなことも思い出させてもらえるような 友人あつ子の暖かいもてなしの中に今悦子は全てをゆったりと考え過ごしていた。
つづく
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小夏庵にも→☆
by akageno-ann | 2011-03-30 08:36 | 小説 | Trackback | Comments(4)
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kinnnikumans at 2011-03-31 00:00
annさん小説再開ありがとうございます。
応援ポチ(^^)/☆
このブログの背景がとても綺麗でびっくりしました。
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このブログの背景がとても綺麗でびっくりしました。
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flyrobin at 2011-03-31 07:02
仙台の友人がようやく水道から水が出るようになって
泣けたと申してました。ガスはまだだけど、電気でお湯が
出るらしく、お風呂にもようやく入ったと聞きました。
そして、非難所の方にもお風呂に入りに来ていただいてる
のだそうです。
これからも末長く私に出来る形で応援していきたいです。
泣けたと申してました。ガスはまだだけど、電気でお湯が
出るらしく、お風呂にもようやく入ったと聞きました。
そして、非難所の方にもお風呂に入りに来ていただいてる
のだそうです。
これからも末長く私に出来る形で応援していきたいです。
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at 2011-03-31 20:37
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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nanako-729 at 2011-03-31 23:24
annさん、こんばんは!
やっと桜が咲いてきましたね!
この桜前線が青森までいくのは4月末ごろ
被災地の方たちが桜を見て少しでも心が癒されますように…
ここの桜、きれい 。・゚゚☆。:・゚゚☆。・・゚゚・。
やっと桜が咲いてきましたね!
この桜前線が青森までいくのは4月末ごろ
被災地の方たちが桜を見て少しでも心が癒されますように…
ここの桜、きれい 。・゚゚☆。:・゚゚☆。・・゚゚・。