老育 小瓶一本の梅ジュース
今日のアンのように生きるはこちらへ→☆
「かけがえのない日本の片隅から」
老育
暑い夏だ。四季のしっかりしている日本にしては列島すべてが異常な暑さに見舞われている。
そんな中のなでしこジャパンの女子サッカーの快挙は同じ暑さに爽やかさを与えてくれた。
高校球児も被災地からも頑張り、ちょっとしたことにもめげそうになる、中年の自分に元気をもらえるようだ。
地域が40年前の新興住宅地だから、現在はどんどん高齢化が進んでいる。
皆に若い若いと言われる者たちも還暦の前後だ。
この世代は恐らくずっと若いのだから・・・と言われ続けるような気がしている。
それはそれで仕方のない時代だ。
そんな中、地域のことで家をも回っていたら、夕方になってそのうちの一人の年配の女性から
「痩せたんじゃない?あなたの後ろ姿を見ていたら、最近ほっそりしたと心配になって・・」
と言いながら、お手製の梅ジュースを一瓶くださった。
「いえいえ、太りすぎていたので、絞っているんですよ。痩せて見えたら成功で・・うれしい!」
そうおどけながらも その人の心に感謝した。
家族はそんなこと少しも心配しないのだから・・
若い人に元気でいてほしい・・と言った彼女は仲の良かったお嫁さんを40代で亡くしているのだ。
ご主人も早くに亡くなり、一人住まいで80歳を超えていた。
たまに尋ねるとそれは喜んで迎えてくれる。
坂の道を西日とともに回って歩いてくるのはしんどいはずなのに、温かい心が胸に響いた。
つづく
声援に感謝します。
小夏庵にも→☆
by akageno-ann | 2011-07-14 23:28 | 小説 | Trackback | Comments(3)
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小豆
at 2011-07-20 10:20
x
じっくり読ませてください。リンク貼らせていただいてもよろしいでしょうか。
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ann
at 2011-07-22 10:44
x
小豆さん、ありがとうございます。
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CHIL
at 2011-07-23 21:49
x
パソコンを開く時間も減り、こちらのブログには
少しご無沙汰してしまいました・・・。
「老育」についてイロイロ考えさせながら
読ませていただきました。
私の両親ももう古希を迎える年になりました。
夫の祖母たちは90歳前でご健在ですが
今年に入り入院や施設の話などが出ています。
私の伯母のことや、毎年、夏に会う恩師の奥様のこと、
70代ですがいろいろな症状が進まれているようです。
丁度いま、私の周りにはいろいろな「老い」の話があり、
いろいろな思いが巡ります。
ただ長い道を歩んでこられた人生の先輩方を尊敬する気持ちは変わりません。
またこちらに伺います。
少しご無沙汰してしまいました・・・。
「老育」についてイロイロ考えさせながら
読ませていただきました。
私の両親ももう古希を迎える年になりました。
夫の祖母たちは90歳前でご健在ですが
今年に入り入院や施設の話などが出ています。
私の伯母のことや、毎年、夏に会う恩師の奥様のこと、
70代ですがいろいろな症状が進まれているようです。
丁度いま、私の周りにはいろいろな「老い」の話があり、
いろいろな思いが巡ります。
ただ長い道を歩んでこられた人生の先輩方を尊敬する気持ちは変わりません。
またこちらに伺います。