老育 サクラと共に
こういうことは当然突然の知らせなのだが・・
かつての上司である素晴らしい女教師が教え子に見守られて旅だった。
82歳 私の二回り上の午年・・山形県の中学校を皮切りに上京して小学校に移り、結婚出産 ご主人の早世など人生の大きな転機を乗り越えて、我々後輩の教員にも多くの素晴らしい指導を遺してくださった。
女性ながらもなかなかの酒豪で その友人の方たちに言わせると お酒で死を早めた・・とのことだが 私は「最後にお目にかかった一年半前も豪快に生ビールのジョッキを空け、快活なおしゃべりをしてくださったK先生の生きざまはお手本だわ」と言ったら・・
「そうだわね・・」とK先生の死を明るく悼むことができた。
我が家に二輪咲いていたカタクリの花・・そんな山野草を教えてくださったのもこのころの先輩たち、テニスも卓球も ダンスも 麻雀も卓越していて実に豪快・・師範出の人々は本当に何でもできる・・と言う憧れをもった・・
「先生は私たちの憧れの大石先生のような方・・」とK先生と8歳しか違わないという山形の中学校の最初の教え子の方たちが見えていて、涙ながらに別れを惜しまれた。
長い交流があり、しばしばお見舞いにいらしていたようだ。
素晴らしい師弟関係を最後まで見せてくださった。
それに京成電車の車窓から隅田川 江戸川の川べりの桜の満開と スカイツリーの全景を様々な角度から見せてもらって・・これも最後のプレゼントのような気もしていた。
「バックは苦手なのよ~~」と言いながら中央高速を飛ばしてテニス合宿に連れて行ってくださったり、山形のスキー教室にも 6年生担任のときは運動会に花笠音頭を伝授してくださって、打ち上げでは二人で披露・・楽しい方だった・・
想いでは次々に甦り、再会したかつての同僚たちとの話も弾む・・
暗い葬儀ではなく、実に心優しい暖かなお別れ式だった。
心よりご冥福をお祈りします。
by akageno-ann | 2012-04-08 23:11 | エッセ- | Trackback | Comments(2)
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at 2012-04-09 01:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
at 2012-04-14 20:17
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