一本の電話
大学の同級生だった彼からの携帯への電話は・・・しかも思いがけない時間
「家内が亡くなった・・・」
2年前の正月明けに 夫婦で遊びに来てくれて・・私の気に入りのヴェロニカペルシュカで楽しいランチをした・・・

我が家でお茶をして・・元気な闘病中の夫人は乳がんもほとんど休職せずに仕事も続けていた。
その方が前向きに治療し社会復帰できるから・・と話されていた・・
事実本当にお元気になっていらしたけれど・・
55歳 闘病3年・・残念ながら転移があってから少しずつ 内臓を侵されてしまっていたらしい・・
斎場には懐かしい写真が飾られていて・・結婚式の可愛らしいウエディング姿がよかった・・
あの日私たちは司会をしたのだった・・

同級生だった彼は、年下の可愛い彼女との結婚を照れて・・喜んで しあわせな時間が流れていた。
あれから30年・・子供たちは三人・・皆にこの一か月はしっかりと看取られて逝ったと聞いた・・
しかも長女のSちゃんは生き写し・・背が高くて優しい顔立ちで・・しかも聡明で
実は昨年母親の彼女の後押しもあって・・Sちゃんはアジアに青年協力隊の一員になって出向していた。私はお母さんのそばに・・と考えていたけれど・・彼女は違った・・子供たちの未来はそのままに叶えてやりたい・・
すごいなあ・・・と つくづく考える。
治ろうとする彼女の想いがわかっていただけに病気が進んでいる様子が今年初めに感じられた時から・・私は会いに行けなかった・・
その三か月後に・・
彼女は最初のお子さんを病気で6カ月でなくしている・・
可愛い男の子だった・・あの日の泣き崩れる彼女を思い出していた・・
今きっとあちらで再会して抱きしめているだろうと思うと・・切なく・・そして少しほっとする・・
そんな話を弔問の知人と話した・・

何もしてあげられなかったけれど・・彼女の足跡を思い出すと・・こうして記録して心に永く留めたい・・お姑さんともうまくやっていて・・子供たちは おばあちゃん子・・と言いつつ、感謝の心をいつも持っていた・・
うなだれるお姑さんも彼女を愛していた・・先立たれる哀しみが今まで元気で家事の手伝いをしていた方が弱られなければいいのだけれど・・もう卒寿を越えていらっしゃる・・

また一つ・・天界の花が増えてしまった・・・
by akageno-ann | 2013-05-31 01:19 | エッセ- | Trackback | Comments(6)
しみじみと読みました。
悲しくて心震えるね。
安らかに。
悲しくて心震えるね。
安らかに。
0
annさんこんばんは。
55歳、本当にお若いですね(涙)
悔やんでも悔やみきれないような気持ちに
私もなってしまいました。お子さんが3人も・・・
でもannさんのおっしゃる、かわいい男の子のお子さんと
今天国で抱きしめあっているのかな・・・そう思うと、
そこに光が見えてきて、とても感動しました。
annさんのようなお友達がいたこと、
きっと幸せに感じてらっしゃると思います。
annさんはどんな時でも、素敵な事を見るけるのが
お上手だと、その感性に改めて感動していました。
安らかにお眠り下さい。
55歳、本当にお若いですね(涙)
悔やんでも悔やみきれないような気持ちに
私もなってしまいました。お子さんが3人も・・・
でもannさんのおっしゃる、かわいい男の子のお子さんと
今天国で抱きしめあっているのかな・・・そう思うと、
そこに光が見えてきて、とても感動しました。
annさんのようなお友達がいたこと、
きっと幸せに感じてらっしゃると思います。
annさんはどんな時でも、素敵な事を見るけるのが
お上手だと、その感性に改めて感動していました。
安らかにお眠り下さい。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

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皆さま 温かいメッセージをありがとうございました。
私は結局何もできなかったのですが・・
こうしてしっかりと彼女の足跡を残したく思いました。
皆さんのお気持ちに甘えました。
心より感謝いたします。
私は結局何もできなかったのですが・・
こうしてしっかりと彼女の足跡を残したく思いました。
皆さんのお気持ちに甘えました。
心より感謝いたします。