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アンのように道を選ぶ

アンはクイーン学院を優秀な成績で卒業すると レドモンド大学への奨学金を授与されることになっていた。
晴れやかな前途を祝福され、あるいは羨ましがられ・・10代の女子学生の一番輝く日々を送っていた。
しかしそんな折に最愛の養父マシュー クスバートが心臓発作で亡くなるという衝撃があのグリーンゲイブルスを襲った。
このくだりは私の一番心に遺している場面で、血縁関係にない養母マリラとアンの心情を実に濃やかに表現している。
マリラはアンの奨学金獲得の朗報を生前のマシューと心から喜んでいた。
その気持ちはマシューの急逝によってさえ、揺るぐものではなかった。
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(アニメ「赤毛のアン」より)

道はまっすぐではなくて・・時に曲がり角に立つが、その時の選択は自分に後悔のない信念を持って進む・・
アンの姿に若い時分もとても教えられるものがあった・・

そしてこうして年をとって行っても・・その思いは同じなことに気づかされる。

アンは老いたマリラを一人で過ごさせることやグリーンゲイブルスを手放そうとしているマリラの意志を深く考えレドモンド大学への進学を諦めたのだった。

しかし少しもそれは後ろ向きな諦めではなくて一時アボンリーの小学校で教鞭をとってから改めて進学を考える・・という道だった。

人々は口々に『それはもったいない・・・マリラもそんな風にさせるなんて・・』と思い思いの噂話をするのだが、そんなことに動じる二人ではなく、しっかりとした愛情によって結ばれた互いの意思を尊重し合っていた。
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今私は老いている両親を思いながら自分の道を改めて選択している。

そんな日々をこれから綴っていこうとおもっています・・・

by akageno-ann | 2015-06-12 00:29 | エッセ- | Trackback | Comments(0)

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