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万葉集より初めの歌

こもよ みこもち ふくしもよ みふくし持ち この岳(おか)に 菜摘ます子 家のらせ 名のらさね 

最近この万葉歌がいつも頭の中に浮かんでくるのだが、今日は福原愛さんの国際結婚のご報告にも
この歌が重なって愛らしい福原さんの表情と美しい中国語を聴きながら 一番の国際間友好のニュースだな・・と
感動した。

古代野原で菜を摘む少女に 声をかけて あなたの名前を あなたの家を教えて・・という柔らかいこの歌が
この地を平定している天皇かもしれない人が愛らしい少女に声をかけている・・と言う情景

のどかな奈良の平原を想像し この碑は奈良の桜井村の神社にあると聞いている
この歌は 短歌でなく長歌になっているのでそのあとにこう続きます。↓

そらみつ 倭の国は おしなべて われこそをれ 敷きなべて われこそませ 我をこそ 背とはのらめ(我こそはのらめ) 家をも名をも

この大和の国は 私がおさめているのだよ・・私もあなたに名乗ろう・・そして家柄も・・

という雰囲気のある意味求婚歌なのかもしれない・・・

この8月からここまで雨が多い日本列島だった・・そして災害も地域を限定せずにあちらこちらで・・埼玉のここも全国ニュースで一部水没した様子を発信してくれるから、古い友人までも思いだし心配して電話をくださったりした。

地球温暖化による水害・・というのか・・・なんとも水害があまりにも多い・・
ここへきては台風により作物が大きな打撃を受けている・・

国土の狭い日本はこれからどのように発展できるのか・・少々心配にもなる。

そして明らかに進む高齢化の社会・・・家族を見守る 家族を増やしていく重要性を家族の少ない我が親族たちはひしと感じるのだ。

大和にはむらやまあれど とりよろふ 天の香久山 のぼりたち 国見をすれば 国原は けぶり立つ立つ 海原は かまめ(鷗)立つ立つ 
うまし国そ 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は

学生時代に受けた万葉集の講義の中で 国を山から見下ろすと 煙立つと いうのは ご飯を炊いている煙突から上がるものを指すという
なんとも豊かで・・当時私はうまし国を 美しいというよりは 美味いという意味に感じ取ってそのまま年を重ねてしまっている

あきづしま・・・これも日本の素晴らしい国という意味を強調する 代名詞  蜻蛉をあきづと読むらしいが  万葉言葉は今にも
通じる気高さがあり・・・そう形容される日本の国土がこのまま続いてくれることを願わずにいられない思いがある・・

若き人々が美しい日本で幸せに暮らせるように 我々高齢者と呼ばれるようになる者も まだまだ努力が必要だと・・・
敬老の日の様々な行事に参加しつつ感じている・・・・
万葉集より初めの歌_c0155326_23345662.jpg
                      写真は万葉集入門のサイトより・・











by akageno-ann | 2016-09-23 00:22 | Trackback | Comments(0)

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