義務と孝行
実家の方に通っている話をすると・・時々 「偉い・・すごい・・」という
お褒めの言葉をいただくけれど、それはちょっと違うな・・と今日は電話の相手に
話をしつつ『親孝行と親への義務』について考えていた。
鎌倉時代に 主従関係の間にあったという 御恩と奉公を思い出した。
「孝行」という優しい言葉はまたどこから生まれたのか?と思ってみると
これは儒教の教えにあるようだ。相互の信頼関係から生まれたこの言葉のように
親が両親を大事にしていた姿をみつつ育ってきた自分を思った。
テレビ東京の「家へついて行っていいですか?」という終電に乗りそこなった
人の承諾を得て、家へついていくというバラエティのような番組だが、
そこにも親子のなんとも切なかったり暖かだったり、時には少し厳しい家族の
関係が垣間見れるのだが・・家族の関係というのはバラエティに富んでいるようでいて
実は切っても切れない縁という共通項を見出すことができる。
それは長く会わずとも一枚のクリスマスカードだったり、子供の描いた絵を壁に貼って
あったり・・今はいない家族の部屋をそのままきちんと残して過ごしていたり・・
親というのはどこまでも有難い存在だ。
優しい母はさらにやさしくなってきた。夫婦でなんとかやっていこうという
気持ちと最近は娘たちよく電話してきて・・デイサービスに行ってきました・・
など小さな報告をしてくれる。
母と離れていた分の時間を今埋めているようにも思う。
知らないうちに両親の食の好みが違っていたり、はっとさせられることが多い。
掃除の仕方も最近やっとペースがつかめてきた。
妹は私よりも10年下だからその分実家での過ごし方をよくわかっている。
その分私は嫁ぎ先のペースが沁みついているのだなあ・・と感慨を新たにしたりしている。
玄関先に移植したホトトギスが見事に花をつけた。

by akageno-ann | 2016-10-11 16:50 | 老育 | Trackback | Comments(4)