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神無月なりて

八百万の神々が出雲の地に集まられるという伝説を幼い頃聞いていたので、
なんだか今月は心もとない気持ちになるが・・
実は留守神様がいらして、しっかりと皆を守っていられると・・神主の
伯父に聞いたことも思い出している。

母の二回の救急搬送は私たち家族の心をすっかり怯えさせているが、幸い
母は最初の救急搬送の前の状態に戻っている。

しかしいつ何があっても不思議ではないほどに年を重ねていることも事実で
私たち姉妹は結束を堅くしている。
先ずなるべく実家に寄り添うこと・・
昼間は妹やその息子が母の傍に行き 夜は私がとにかく泊まり込むという体制を
ここまで続けてきた・・
このまま冬にずれ込むのだと・・いろいろと不安があり、いい施設を妹が探してきて
予約までしてきたが・・母はこの家を離れたくないという意志が強く、
もっといい介護を受けた方が・・と思いつつも  父と私たちで支えられるだけ支えることが
一番良いのかも・・とも思っている。

母は入院中に立てませんよ・・と医師から伝えられたが リハビリ病院に移ることを拒否して
自宅に戻った・・・その日の夜中・・ひょこっと一人でトイレにベットから立ったので
私は仰天したが・・人間の想いを母の想いを痛感した・・・

その翌日に驚かされたのは 処方された 抗生物質が母には少々強くて 気を失い
「ああ・・・やはり無理をさせたのだ」と父と落ち込んだが  病院側がこれは薬のせいです、と
素早い処置をしてくれたので、三日で退院できた・・

父と私たちで毎日病院に行くので・・母の願いの通り今度は早く家に帰してくれたのだ。

舅との30年以上の同居の間に 私は両親の好きなものも生活形態も知らずに 愕然とするほど
愚かな娘になっていたが・・・そこは生まれ育った小さな家の我が家 両親のペースを崩さない様に
寝泊りする生活に慣れてきた・・
夫も実によく協力してくれて・・1カ月がたった・・

母はもう少し頑張れそうな気がしてきている・・
退院後一日で気を失った母が救急搬送された晩は  かなり覚悟もしたので そういう普通の生活が
戻ることに半信半疑な自分であったが・・恐る恐る 日中家に戻ったり  泊まりを一日やめたり
と試している・・

この間に両親の築いた暮らしが、私の中に広がってきて・・・感動したり 逆にそのあまりに
自分たちで守っているものの強さに哀しみをもったりと・・・
これはこれからずっと記録して行こうと決めた・・

両親の60有余年の結婚生活・・・それは素晴らしいとしかいえない・・

それに重ねて先日地元の敬老会に一緒にカラオケ部として参加された 二人合わせて180歳の
ご夫妻の姿にも感動と学ぶべきものの多いことを感じている・・

私も高齢化の社会の一員として・・さまざまな問題に直面して・・・若いケアマネージャーの
考え方なども聴きながら歩んでいこうと思う。

by akageno-ann | 2017-10-02 23:01 | 老育 | Trackback | Comments(1)

Commented at 2017-10-03 00:33
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