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辻井伸行氏に学ぶ

今夜は偶然にも「辻井伸行×パリ ショパンの舞い降りた夜」の番組に出合えて本当に感動している。
完全なる盲目でありながら彼のピアニストとしての天分には言葉が出ないほどの感動を覚える。
難曲と言われるショパンの12のエチュードをパリのシャンゼリゼ劇場で演奏するその音を聞きながら
このブログに向っていることに感謝をする。

夕刻従妹の滞在する施設で穏やかにすごし 「アンちゃんいつもありがとう」という言葉をかけられて
「私こそ、いつもそうして穏やかに過ごしてくれてありがとう」と今日は思わず言ったほど
彼女の安定した心に寄り添ってもらって感謝したところだった。

母は私に叱られながら介助を受けることもあるのに 必ず「あなたのおかげで元気になりました」
という感謝を述べる・・

その時の言葉かけのやさしさは従妹のそれと とても似ている・・

辻井伸行氏はこうしてピアノへの道へ導いてくれたご自身のお母様への感謝を述べていた。

そしてショパンとの出会いに・・

疲れたなと思い・・だらだら過ごしていたらこの番組に出会え、辻井氏のどんなに古いピアノでも瞬時にその特性を知って
素晴らしいショパンの時代の音で演奏してしまえる稀有なピアニストだ。

弘法筆を選ばずという古事は 今 辻井氏ピアノを選ばず・・という言葉に置き換えてしまった。

その素晴らしさに感動して もらえたエネルギーで 年賀状を一挙に書き上げた。

そしてこうして従妹や母の介助にかかわれていることにも感謝する心がふつふつと浮かび上がってきた。

亡き舅殿の仏壇にも感謝の祈りを・・

今 ショパンの12のエチュードを弾き終わり 観衆から絶大な拍手をもらった彼はリクエストに リストの
ラ カンパネラを美しく奏でている・・先ほど19世紀の古いリストが弾いたと言われるピアノで見事に
演奏した彼は現代のグランドピアノでそれは見事に弾いているが・・・リストは自分の演奏を再現するかのような
前のピアノの演奏に感動したのではなかろうか・・

音大時代のフランス人の親友とのパリでの再会で弾く幻想即興曲の連弾も・・山のぼりに初めて誘ってくれたのが彼だったと
いう彼の言葉にも 外国の人の積極的な障害のある人への手の差し伸べ方にも学ぶものがある・・

頑張れそうな今年一番寒い夜の出来事・・

by akageno-ann | 2017-12-17 22:50 | エッセ- | Trackback | Comments(0)

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