今年2017年という年
従妹の乳癌の治療という厳しい状態で始まった1年だった。
手術を奨められるも・・どうしてもその決断がつかない彼女の気持ちもわかり
抗がん剤の副作用の為に本人も介助する人々も大変だった前期・・・
しかし3月に 大腿骨骨折という思わぬ怪我により 彼女の運命は神様に
導かれた。止むを得ない整形外科での手術後に 彼女の右胸は薬の作用なのか
大きく膨れ上がり・・その辛い状況を彼女は本当によく辛抱した。
毎日顔を見に行くだけの私たちに「大丈夫」を言ってくれて・・
だが父や 甥の顔を見ると すがるように手を出した彼女
男子の見舞いは心強かったに違いない
そして遠くから駆けつけてくれた親友の訪問・・
有難いことだった。
そして施設のスタッフの方の尽力で 彼女は整形外科から 癌病棟へ移転が決まり
主治医の「今が手術の最期のチャンス」という言葉に納得して5時間に及ぶ
乳癌摘出手術を行った。
すっきりとした右胸とリンパ節の関係で動かなくなるのではないかと心配した
大切な右手は手術の翌日からしっかり動き・・私たちの手を握り返してくれた。
主治医の英断もあり、抗がん剤を一切使わず、彼女は曲がりなりにも普通の生活を
スタッフに支えながら今まで通りの施設で年越しとなった。
私はというと 母が夏ごろから急に生活力が弱り 入退院もあり、これはいよいよ
施設の方が・・と病院から勧められたが・・母の家に帰りたいという強い気持ちと
それに応えようとする父の想いに私たち姉妹は不安をかかえながら自宅に戻った。
父は疲れて 少し物忘れが多くなったが、それでも日常生活を遂行しようとする意志が
私よりもしっかりしていて、心打たれている。
そんな暮れに友人からの暖かい贈り物があって・・皆がそれぞれに頑張って年を越せそうなのを
感謝している三十日・・ドキドキする心を持ったまま・・年を越す私・・

このかわいい子たちをお世話になった方々に少しずつお届けして・・
また頑張りますと・・従妹と二人・・心に誓った
この歳末の冷えた空気に感謝する私です・・・
by akageno-ann | 2017-12-30 23:03 | エッセ- | Trackback | Comments(1)

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