桜に寄せて
桜を愛でる日本人は多い
私はこの15年間 桜は厳しい気持ちでその開花を待っていた
のんびりと花見をした記憶はかなり前に茶道の師を ある大学の桜を
お見せした時以来だと思う。
あの頃はこの住んでいる場所近くの見事な桜を車で見つけては
親しい人や家族を案内していた。
80歳を越えられ その前年に急にご主人を亡くされた茶道の師を
そのご主人がかつて教壇に立たれた大学が近かったので
ご案内した。

その桜は残念ながら大学移転の
関係で昨年無残にも切られてしまった。
桜に寄せる思いはいろいろとある。15年前から従妹が入所した施設はいろいろな形で桜を
見せにやはり近隣を探しては車で連れて行ってくれた。
桜を見るたびにここまで元気に過ごせた、という思いが強くなるが
今年はことさらである。
昨年の従妹の怪我や病による手術・・
それを乗り越えて、穏やかに過ごす従妹と今年はどこの桜をみようか??
と話せるまでになった。
桜が咲いて気温が落ち着いたら・・と彼女が言ったので・・
その頃に施設の近くの桜を見て・・食事に連れ出そうと・・そこを目標に
また少しでも元気に過ごそうと・・話した。
そしていつか多分介護付きのクルーズを見つけて・・二人で旅に出たいと
夢を持っている・・船は車いすもよく動かせるし・・
揺れに強い彼女はきっと喜ぶと思う・・
それを大きな目標にお金もためて・・そしてそういう旅が企画されるように
祈りながら・・進んでいこう・・と笑顔で話した。
桜に向けて元気になる・・
今年は去年よりも少しずつだが生きる希望を感じる私たちがいる・・
明日はまた寒く・・桜の開花が少し遅れるこの地域
ゆったりと桜を愉しめる春を祈りますが また施設でお世話になった看護士さんが
退職されるという別れの季節でもある・・
慈しむ 子らに見守られ 花吹雪
小学校を退職した日を思い出した・・
by akageno-ann | 2018-03-18 23:13 | 番外編 | Trackback | Comments(1)