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甦り

NHKBSでピアニスト川口成彦という人を知った。
古楽器ピアノフォルテのポーランドでの第一回国際ピリオド楽器コンクールで
2位入賞を果たされた。
初めて聞く彼のピアノフォルテという古くからのピアノでのショパンの曲の演奏に
引き込まれて思わず2時間を過ごした。
それはもう半世紀前のやはり「NHK特集ショパンコンクール」でブーニンという
ロシアの若いピアニストを知って引き込まれた時と同じような感触だった。
現代のピアノのようなダイナミックさとは違う古楽器のどこか柔らかい音の
心地よさを知った。ブーニンのあのダイナミックなショパンのポロネーズは
自分もまだ20代だったので感性に大きく響いた。
ブーニンのポロネーズでそのCDによって辻井伸行氏はピアノへの道を
開かれた・・と母いつ子さんの著書で知ったが、音楽というのはそのように
繋がれていくのだな・・と聴衆の一人として感動する。
私は友人に高名なウラジミール・ホロビッツ氏のピアノ曲ショパンアルバム
をもらってよく聞くがこの方は晩年80歳を過ぎてからの日本でのコンサートで
蘇りを見せた逸話が有名だ。
当時NHKで放送された一度目のコンサートでは「ひびの入った骨董品」と
いう評を得たが・・その三年後に再来日して見事に甦った演奏をしたという
伝説の人にもなっている。

昨日の父はふと少し蘇りを感じた。
いつもはよくしゃべる話の内容がまとまらなくても私はただ相づちを
うつが昨日は一つの現役時代の写真を見せて同僚の方たちの話を繋いで
いくと、まとまらないのだが一つ一つに反応して少し考えて
「こうしていろいろなことを思い出すのだが考えるのが面倒になって
こんなことなら死んだ方がましだ」と話した。
スタッフさんとも一緒に驚いて・・脳のシナプスが少し繋がってきているのでは?
と・・父の発言の内容はハードでも私は嬉しかった・・
甦り_c0155326_07565362.jpg



先日偶然にも伊勢丹で
開催中の漆器展にて
金沢輪島の蔦屋さんの
見事な器をまたその
コーディネートを拝見
できた。ほんの二つ
我が家にもこちらの
小さな器がある。
このお重は憧れの漆器



















by akageno-ann | 2019-11-14 06:16 | 老育 | Trackback | Comments(0)

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