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軌跡 そして奇跡?

寒さが突然襲ってきた。
この時期にも台風28号が発生して日本に接近というニュースには
驚かされる。
脅威の自然災害が身近にあり不安な昨今だが、日常は淡々と
過ぎて行く。
そんな中に奇遇なことが起こった。
たまに行く実家・・・お隣は既になく駐車場になっている。
そこにはかつて三歳年上の素敵なお姉さんが住まわれていた。
一人娘で物静かで 三年違うから中学校も高校も一緒になったことはない。
子供会でも静かにしていらしたから役員もされずただ私たち後輩の
面倒を優しく見てくださっていた。
結婚されてその家を離れ ご両親も海外転勤で家はやがて借家になり
また取り壊されて今は駐車場である。
先日夫と実家に向かっているとその駐車場に佇んでいらっしゃるご夫妻らしき
方がいて、私は迷わず「Mちゃん」と幼少期の呼び名で呼んだ。
驚かせてしまったが、Mちゃんも「アンちゃん」とすぐに気づいてくださった。
恐らく40年ぶりの再会であった。
彼女はそのまま美しい年を重ねていて、私は少し太ってしまったから
すぐにはわからなかったかもしれない。
駐車場の壁を少し治すことになったとかで不動産屋さんに呼び出されたらしい
その後メールのやりとりをするようになり、お互いの母同士が親しくしていたので
昨今の情報を交換になった。
「あのときアンちゃんが声をかけてくださらなかったら・・」
とMちゃんはとても喜んでくれて、もう一度遊びにいらしてくださった。

話していると中学校の時の教科担任は三年違いだったから全く同じで
その消息で話が弾んだ
友人も姉妹で共通だったり 半世紀経ってお互いの歩方が似ているのが
不思議だった。それはどうも中学校が同窓であったからでその教育理念が
しっかりと根付いていたように思えた。
一番楽しい思い出は Mちゃんのお父様が海外出張の折ハワイから
生のパイナップルをお土産に買ってきてくださって、お相伴したこと・・
半世紀前の生のパイナップルは日本では滅多にお目にかかれず
あの忘れられない味のことを思い出したら Mちゃんは「亡き父も
きっと喜んでいる・・」と食いしん坊の隣人の子どもの記憶を喜んで
くださった。
別れ際に先に母上を見送られたMちゃんは「アンちゃん無理しないで
頑張らずに流れに任せてね・・」と励まして手を握ってくださったこと
とても心が熱くなった・・
Mちゃん 憧れだったお隣のお姉様・・に 心より感謝します。
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by akageno-ann | 2019-11-30 10:46 | エッセ- | Trackback | Comments(0)

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