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文通をしてみます

友人たちはお孫さんのいらっしゃる方も多くて、皆さんよく面倒をみている。
しかしご家族の方も気を遣われてこの学校の休みにすぐさまおばあちゃん
おじいちゃんを頼ってお守りさせるようなこともないらしく、
「私も高齢者で気を遣われるのかしら?」といささか寂しげな方もある。
子供用のマスクを差し上げたきっかけで、そのお孫さんと手紙のやりとりを
することになった。
可愛らしい姉妹のお便りに私も祖母の心にならせていただいた。
そう、会えないときはお便りだ・・
かつて高知の山奥で暮らしていた祖父母と曾祖母・・本当にたまにだが
私は手紙を書いた。
その返事を今も大事にしているが、書き出しはこうだ。
「嬉しいお手紙をありがとう。嬉しくて何度も読んでもらいました。
そして今日はさっちゃんに頼んでお返事を書くことにしました。」
さっちゃんは父の従妹で曾祖母の次女の娘である。
曾祖母の家と隣り合わせで峠の茶屋をしていてずっと曾祖母を
本当のおばあちゃんのように慕ってくれていた。
なので私の書いたものを必ずさっちゃんが読んでくれていたのだ。
さっちゃんは私と10歳も違わない年だが、今もそこに住み、
たまに帰る私を優しく迎えてくれる親族の一人である。
そのことを今深く思い出した。祖母は文字を読めないし書けなかったのだ。
それなのにその子どもたちには学問を授けた。その流れで私もこうして今がある。
手紙は物体として身近に残る。全てが嬉しいものではないが、
自分の歴史がそこにあるように思う。

ネットも大好きだが、掃除していたらいろいろな便せんや封筒が出てきて、
しばらく気になる方にお便りする期間にすることにした。
わたしそびれている写真もある・・・

今日は3月11日 9年前の東日本大震災を思い起こしている。
あのとき我が家では8人ほどでコーラスの練習をしていた。
今はそういう会合は遠慮している。あれから9年はあの頃の友人の中で
残念だが亡くなられた方もあるし、病床に居られる方もある。
お一人暮らしで90歳のかたもあれば、施設に移られた方もある。
日本の変化の中で若い人々が暮らしやすい日本にまた世界になってほしい
という願いを持ちながら、微力を尽くして生きているつもりである。
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by akageno-ann | 2020-03-11 14:34 | 老育 | Trackback | Comments(0)

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