流浪の民
恐れていたことですが、先ほどのニュース速報で
本日令和2年6月5日 橫田 滋さん(87才)が亡くなられたと知りました。
なんといたましいことでしょうか・・・
北朝鮮に拉致されたお嬢様 めぐみさんの救出を祈り努力し待たれた
橫田 滋さんのご家族に対してここで心からの追悼の辞を述べたいと
思います。
コロナの問題の最中に大きな告別式もできないのでは・・と案じますが
そのことより日本人としてまためぐみさんが私の妹と同世代の日本女性
なので深く心に刻み、手助けすることは署名運動に署名をしたぐらいで
何もできなかった・・・・ことにお詫びします
新潟県にご家族で住まわれていた中のほんの一瞬のできごと・・
誘拐・・つれさり・・それがやがて拉致とわかるまでに
長い年月が過ぎ・・少しだけ開いた問題の糸口もめぐみさん死亡説と
いう信じることのできない相手側からの報告を受けたままその後の進展は
なにもないまま橫田さんはお年をとられお体が弱られ・・それでも
招かれて講演をと言われれば倒れるまで行かれて話をされていたそうです。
奥様とご家族が皆さん一致団結されて拉致被害者を日本に帰国させるよう
運動されていたのに 最近はなしのつぶて・・
どうすることもできないのです・
家族がそういうことになってしまったらと想像することがあっても
実際の思いにはほど遠く・・しかしこんなことが起こっている日本の
どこかでもまたあるのではないか・・という危惧もあります。
めぐみさんの最後の声 シューマンの『流浪の民』のソプラノ独唱部
の美しく透き通る声が印象的でした。合唱のテープが残されていたのです。
♪慣れし故郷を放たれて 夢に楽土求めたり♪♪
それを聞いて以来 大好きだった『流浪の民』を聞くと橫田めぐみさんを
思う曲になりました。
聡明で優しく双子の弟さんたちの良いお姉様だったと様々な報道から
知ることができます。
今日は橫田 滋さんのご冥福を祈り 橫田めぐみさんの無事ご帰国を
改めて願います。
by akageno-ann | 2020-06-05 19:42 | エッセ-