冬枯れから立春
世の中の報道がマイナーなことに傾倒しがちですが
高齢の方への周囲の配慮はとても大切な時期にきています。
父が少しずつ判断ができなくなり行動がおかしくなったことが
ありました。脳内出血がジワジワと起こっていたのだと後に
わかるのですが、病院にはいくつか通い その間に帯状疱疹が
わかったり、心臓が少し弱っているかもしれない、など
助言もあり気をつけながら過ごした時期が2年前に半年ありました。
88歳で麻雀を趣味とし いただいた手紙にはすぐに返信し
喫煙をしていました。喫煙が一番心配で体と言うより火の元です。
殆ど一緒に住み、昼間はヘルパーさんに来ていただき様子をみて
いただきました。母の注意は聞けない父でしたから。
寝たばこなどはなかったのですが、どうしても日中吸う姿が度々あり、
友人との麻雀で帰宅が回り道になったり タクシーに忘れ物をしてきたりと
ただ父としての威厳はしっかりしていて 私の注意などはうるさがりました。
それでも心配なのであえて私は父の送り迎えをするようになりました。
麻雀のお友達は父の後輩で本当に父を力づけようとしてくださっていることにも
気づけました。その父の麻雀の様子を後ろからみていたら明らかにかつての
強かった父の手ではありませんでした。「皆年を取ったら同じだから・・」と
友人の一人が言って下さってましたが・・どうしようか?と妹と相談したりしました。
他人に迷惑をかけることを人一倍嫌った父でしたが判断が鈍ってきたのは
やはり老いと忍び寄った病気のせいだと思いました。
20年ほど前に軽い脳梗塞になって脳神経外科には通っていたので
薬も飲んでいたのですが ある早春の朝起き上がれない父が寝室にいました。
娘の私にあれこれ世話を焼いてもらうより施設がいいとのことで
リハビリ施設で過ごしてくれています。コロナ禍で暖かい雰囲気の
中で若いスタッフさんに冗談をいいながらの父で、有り難く思います。
父は自ら80歳でいくつか持っていた責任ある立場を引きました。
その後も暫く電話で口説かれていたのですが 父のしんどさが
固辞するに至りました。良かった・・と思うのは倒れる直前の父は
判断力が変化していました。車の免許も持っていなかったので
本当にホッとしました。タバコも火事の心配がありましたから
大事に至る前で本当によかったと・・ヘルパーさんとも
話しました。倒れる半年前から自費でヘルパーさんをお願いしていて
その方たちにも心から感謝します。よく話し相手になってくださって
いました。何しろ介護を受けると言うことを考えられず倒れてから
区の包括支援のケアマネージャーが入院先にいらしてくださり
以後の父の処遇を考えることができました。
今年も庭の隅のスノードロップとクリスマスローズが
咲き始めました・・
【自宅でできる】あなたの家庭菜園・ガーデニングを紹介してby akageno-ann | 2021-02-07 12:30 | エッセ- | Trackback | Comments(0)