小説「アンのように生きるインドにて」
30年以上前の4月に「不安と期待」がない交ぜになって成田を出発した日を
毎年同じ時期に思い出します。親族の皆さんにも心配をかけました。
祖父はかつて満州の小学校の教師として赴任していましたから一番理解が
ありましたが、祖母は「戦禍の中引き揚げ船で苦労して帰国したのに」と
賛成ではなかったです。
その祖父は私がインドから帰国して「ただいま」の電話をしたら
ホッとしたような声で「待ってるよ」と言ってくれたのでそれから二週間後の
飛行機の予約をしていました。
しかし・・・4月17日早朝 5時に父から電話があり 祖父の急変を知りました。
急いで羽田空港に駆けつけたら父がうなだれてイミグレーションの前にいました。
「先ほど亡くなったそうだ」と まだ携帯電話のない頃なので父が電話で確かめ
たのです。
私は帰国してすぐに帰郷しなかったことを後悔しながら高知に向かいました。
「一番会いたがっていた人が帰ってきたよ」と祖母が祖父の亡骸に話すので参りました。
そんなインド駐在時代の思い出と故郷高知を題材に小説にしました。
幻冬舎新社で紹介してもらってます。↓覗いていただけたら嬉しいです。
コロナ禍に近所を散歩してストレスを解消するようにしています。
今日は誰も通らないような場所に見事に咲いている八重桜を発見しました。
八重桜は塩漬けにして食せますよね・・なんだか美味しそうでした
by akageno-ann | 2021-04-10 18:34 | 小説 | Trackback