人気ブログランキング | 話題のタグを見る

老育15 茶畑から青梅へ

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村
コロナ禍で遠慮していてくれた甥が2年ぶりに訪れてくれて「大きくなったね~~」と
こちらの老齢化も素直に感じてなんだか嬉しかった。
この茶畑を私の運転する車の後ろに乗ってはしゃいでいたころがついこの間のような
気もするが 今日初めて彼の運転の車に乗せてもらったら安定感があって
ちょっと茶畑のつもりが 青梅の澤ノ井まで連れて行ってもらった。
少し年を取ったこの私を気遣って安全運転で・・・
老育15 茶畑から青梅へ_c0155326_21574979.jpg
青梅の酒蔵澤ノ井の豆腐料理「ままごと屋」 私が運転免許を取得してじきに一人でよく
ドライブして運転に慣れようとした入間青梅線・・・
あの頃は空いていて30分で軍畑(いくさばた)という地名までたどり着いたことを思い出す。
まだ元気だった父方の祖父が高知から東京に遊びに来ていて
やっと慣れた私の運転でままごと屋で食事して大変喜んでくれた日を思い出した。

コロナ禍でお店も一部だけの開店だが、その時多摩川を見下ろしながら美酒に酔うた祖父の
気に入った古い座敷が外から覗けて、甥にその話をした。

母方の祖父は万葉歌人で学生時代に登山部の人々とこの辺りを散策していた
という証拠のような和歌が残っている。

「青梅路の峠をこえぬ  あらたふと  夕光(ゆうかげ)深き 富士を仰げり」
「多摩の水脈(みを)きはまりにけり 山せまるここにも 人の住み居たりけり」 建夫

この地を踏むと必ず思い出すこの二首・・・その祖父のひ孫の甥がこの地を気に入っています、
と 祖父や父母に言いたかった。
老育15 茶畑から青梅へ_c0155326_21532181.jpg
祖父建夫はその若き思いを「青梅街道」として十数首を遺し 先日亡くなった叔父が本にしている。
神主だったその二人の思いが一冊の薄い手作りの本になって私の元にあることが嬉しい。

「おばちゃん、ちょっと多摩川にかかるつり橋を歩いてくるね」と甥はいった。
老育15 茶畑から青梅へ_c0155326_21541334.jpg
入間市の隣は東京の青梅市である。「県境を越しては行けない」のだけれども、
私には同じ地域のような気がしてちょっとお邪魔した。しかしこんなに空いている
「澤ノ井」をみたことがなかった。酒類はお土産の販売だけで試飲も禁止した徹底ぶり
必ずまた皆さんが訪れる場所になることを祈って 甥に土産の生酒とわさび漬けを持たせた。

老育15 茶畑から青梅へ_c0155326_21550476.jpg

【今年の八十八夜は5月1日】


ブログテーマ:【今年の八十八夜は5月1日】お茶について投稿しよう!

by akageno-ann | 2021-05-07 23:04 | 老育 | Trackback | Comments(2)

Commented by sakuramochianko at 2021-05-09 10:09
初めまして

どの画像も緑が綺麗で
森林浴したかのような気分になりました
ありがとうございます
澤ノ井には訪れたことはないのですが
「行ってみたい場所」の1つです
コロナが終わったら是非とも行ってみたいです
Commented by akageno-ann at 2021-05-09 17:19
ようこそsakuramochiankoさん
ありがとうございます。
素晴らしい場所なのです。できましたら
空いているときにいらしていただけたらと
願います。秋は秋で素敵です。
名前
URL
削除用パスワード