サバリッシュとNY

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このコロナ禍に楽しめることの一つはかつての旅のアルバムを紐解くこと・・・先日もNHKクラシックの時間に名演奏家の紹介がありピアニストであり指揮者のウォルフガング　サバリッシュ氏の演奏を聴くことができて、いくつかの思い出を辿った。｢音楽の神に愛された音楽家」とかつてNHK特集で拝見した指揮者のサバリッシュ氏はピアノを弾きながら指揮されたことも思い出し、NHK交響楽団の名誉指揮者でもいらした。繊細でありながら暖かい雰囲気で魅了されていた。その風貌にも私は憧れていた。その方とすれ違ったのは2002年5月のNYだった。友人がNYに駐在していらして｢昨年の9．11の事件以来NYは見事に安全な市として復活しているから是非いらして」という言葉になぜか突き動かされて私は伺った。あのNYの復活ぶりと町の人々のにこやかさにNYの立ち直りを感じて

感動したのを改めて思った。その時にあるホテルの前で談笑するサバリッシュ氏を

見かけている。友人が｢こんな機会はないのだからファンですと言ってらっしゃい」と

押してくれたが、あまりに高貴な雰囲気に臆してしまった。

最近知ったことだがサバリッシュ氏はNYの悲劇にいてもたってもいられず演奏会で指揮する

べくドイツから当地にいらしたのだという。

2013年89才で亡くなられたが　今も存命だったらきっと世界中を元気にするべく

音楽を奏でられていただろうと、想像する。

写真はニューヨークシティバレエを見にリンカーンセンターにて