夏の虹に寄せて
久しぶりの晴天を楽しみに皆さん早朝から畑やウオーキングや庭の草取りと出ていらしたのに虹のあとは通り雨とは思えないしっかりした雨です。家に入ってBSニュースを見ればカブールから待避する世界のニュースに心がいたまります。飛行機での待避も不安と厳しい状況は昔と変わらないと思います。気楽な旅はまだなかなか出来ないと思います。父が75才のときでしたから今から15年ほど前に両親はかつて父の暮らした旧満州への旅に出かけることになりました。ツアーでしたが当時も中国の情勢が少し良くなくてツアーは両親二人だけになってしまったのです。もともと旅の道連れに私にも行ってほしかいと言われていましたが舅が体調悪くてできませんでした。成田空港から「お父さんたち二人だけなんだよ」と不安そうに電話してきたのを思い出しました。しかしその旅は結局二人だけの気楽で幸運な旅になりました。時々に国際電話をかけてきてくれましたが、バスでなくハイヤーで行きたいところをチョイスしてくれて日本語の堪能な中国人ガイドと気も合ったようでした。電話の向こうで感動する父の声にもらい泣きしてしまったのは、住んでいた住居のあった旧奉天に連れて行ってもらったのです。その地域で何人もの中国人の方たちが父の記憶の中の住居跡を探してくれたそうです。中国の市民の暖かい心に感動していました。父の少年時代の住居跡に行き着いたのでした。
by akageno-ann
| 2021-08-18 07:50
| 老育
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