枕の草子 秋から

にほんブログ村

昨日は朝から快晴で主人は友人たちと軽井沢方面へツーリングでした。

時折に送られるラインの写真を愉しみながらこちらは掃除に勤しみました。

夫婦でも掃除の概念が違うので、一人で気ままに散らかしながら整理します。

結局かなり渋滞もあったようで　12時間不在でした。猫のさやかはのんびりしてました。😸

秋はまた午後になると良い雲が流れ、夕刻はしみじみと空を眺めていると鳥たちが見事な

飛行を見せてくれました。この時期に家の整理をしておくと暮れが楽なのですが、

さて私の気力がいつまで持つやら・・・夕方は久しぶりにピアノを練習しました。

指も動くうちにやらねばと、日曜日の宗教の時間に出演されていた『智内威雄氏』を

知りつくづくと人の努力と心の持ち方に感心し、影響されているところです。

智内氏はピアニストとしての才能を伸ばされている学生時代にジストニアという病で

右手が不自由になられ、そこから左手のピアニストとして活躍されている方です。

「ヨーロッパでは第一次大戦中に音楽を志していた方が戦地で負傷し、左手だけになった

若い兵士も少なくなく、そのための楽譜が随分あると知らされました。」との

言葉にかつて友人のピアニストの方がやはり短期間であったのですが、右手の故障のために

ラベルでしたか？『左手のための』演奏曲をコンサートで弾かれたことを思い出しました。

今日はまだ明るい　夕方の空を見上げて

清少納言『枕の草子』を暗唱してみました。

リズムのある言葉遣いが見事だと改めて思いました。

秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、

烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、

　　　　　　　　　（みつよつ　ふたつみつなど）

飛びいそぐさへあはれなり。

まいて雁などの つらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。

　　　　　　（ちさく）

日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（枕の草子より）