山の音
夜半に国道の車の往来が減るといつもより
川の流れの音や木々の触れ合う音もはっきり
聞こえてきます。
長く祖父母の暮らした山の家の出来事を
想像します。
昔の家の重い雨戸の開け締めを亡くなる前日まで
規則正しく行っていた祖父は
その日早朝階段からおりてくると隣の甥の
お嫁さんに顔色の悪いことを気づいてもらい
救急搬送してもらいました。
私達にもすぐに連絡があり、父と羽田空港で
待ちあわせて高知に帰りました。その空港で祖父の
旅立ちを知りました。
今はレンタカーですぐ向かえますが
インドから帰国してすぐの私は
免許証は持っていましたが山道は
不安でした。
しかし迎えてくれた叔母が途中の自宅により
私に家族の車を与え、運転するように
すすめました。
こわごわ山道を叔母についていったのですが
祖父への想いが後押ししました。
祖父は渡印前にあったときからいうと
とても痩せて小さくなっていました。
84歳、急性心不全で静かな最期だったそうです。
インドから帰国してすぐのことで
会いに行かなかったことを悔やみました。
母の新盆の祀りは従妹が行ってくれました。
コロナ禍なので女子4名だけで静かに行い
大袈裟なことを好まない母の心情に
添えたように思います。
法事など行う部屋が母の実家にあり
祖母の命日にも重ねられて良かったです。
帰り道に仁淀川町役場に寄りました。
酒場放浪記で今人気の吉田類さんの
この写真に元気をいただきました。
仁淀川町の隣の佐川町出身です。
日本百低山でもご活躍のイラストレーター!
仁淀川を愛していらっしゃいます
by akageno-ann | 2022-08-03 05:42 | 旅 | Trackback