終戦記念日によせて
戦後77年と言う今年、広島・長崎の原爆のあとの敗戦の日を迎えて
昭和20年8月15日が終戦
戦後生まれの私などは「もう戦争はない」と簡単に考えていたのです。
父の終戦時の話をあらためて思い起こします。
父は終戦の時に旧満州に家族と共にいました。父の母露子が病身であり、
当時のソ連軍が攻めてくる、という話に家族で満州にそのまま残ることに
したという。
父は陸軍士官学校の試験を受けてまもなく合否発表が出る頃だったそうだ。
陸士に合格したらそのまま戦地で果てる覚悟はできていたという。
15才の父の夏。
父の生き方をみているとその覚悟の本当であることは理解できた。
若くして死の恐怖を体験しているので肝が座っているのだ。
しかし逆に家族や教え子たちには危険を極力避けるような厳しさがあった。
そんなわけで30才で夫とバイクで北海道に行った、とあとで報告したときの
お怒りはかなりのものであった。こちらとしては高校時代に友人たちと北海道旅行
するというのを反対されてから、15年後のリベンジのはずだったのだが・・・・・・。
しかし今のご時世、若者たちの冒険旅行などもずいぶん規制されて、「我慢している」との
話を聞くと辛い時代だと思う。
若者には多くの経験を慎重にしていただきたいです。
いつか来るその日のために語学も頑張ってほしいです。
そんな風に父にも言われて育ったことを思い出します。
父は今若いスタッフさんたちに囲まれて穏やかに過ごしてくれています。
by akageno-ann | 2022-08-13 16:30 | 老育 | Comments(0)