命日に

丁度30才違い
嫁いだ時、妻を亡くし、退職したばかりの義父は書家でしたので
緊張感をもって同居しました。
当時55才でしたが病弱だったせいもあり
老成されていました。
爽やかな空間です。
以来35年間に3年間インドに駐在した私たち夫婦との
暮らしは32年間です。
亡くなる一ヶ月前まで書道教室を開いていましたから
病弱でも、精神力のしっかりした人でした。
今更とても尊敬します。
もちろん葛藤も互いにありましたが
ここにいらしていた生徒さんの熱心さにも
支えられて書道が人生を鼓舞していたと思います。
子どもさんたちはその半年前に体力に限界が
あると感じて、書道教室を閉じました。
当時は残念だという思いが高じたのか
辞めることに文句も言われたりしましたが、
最近になっても
「先生のお陰で子どもは仕事でも書道が役にたっています」
と、わざわざ言いにいらしてくださったり
「お義父さん、流石ですね」と墓前に報告しました。
近くの菩提寺なので命日に花が手向けられたりも
しています。

昨日は主人の後輩の方と東京インテリアで
3人で軽いランチでおしゃべりしました。
久しぶりで愉しかったです。
コロナ前は時々我が家で会食していましたが
最近はすっかりご無沙汰してましたので
またきちんと掃除して少しずつ
そんな会食もしないと私はだらしなくなって
しまってます。
ニュースで高齢の方が入院を待機している状況を
報道されていますと、義父も母も病院で静かな
最期を迎えられたことに感謝をすると共に
これからの生き方をつくづく考えます。
by akageno-ann | 2022-08-19 04:17 | 老育