未来は霧の中に

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　少し友人と古い写真で昔を振り返らせていただきます。

ユーミンこと松任谷由実さんは同世代です。

天才的な感性で時代を素敵な詩に表わして、さらに

独特な音楽に仕上げてたくさんのアルバムを出されています。

1,979年のアルバム「OLIVE」にある｢未来は霧の中に」は

いつも口ずさんでしまいます。

♪Faubourg Saint-Honore

　伝説の並木通り古い雑誌をめくれば

　カルダン et クレージュ宇宙服 流行りし頃

　科学も夢を見てた東京のまちはオリンピックひかえ

　まるで絵のように時が過ぎた私は９つ　

　覚えているのは　まだ　未来は霧の中♪

1964年の東京オリンピックは今から半世紀以上前なのですね。

学生時代をパリに憧れて過ごし、パリに住んでいた

日本人大学生を友人が紹介してくれて文通をしていました。

ペンパルのHさんを訪ねて親友のYちゃんと

当時は羽田空港からエールフランス機で渡航した

45年前を思い出しています。

当時は欧州へは北回りでアラスカ・アンカレッジ経由でした。

雨の羽田空港に見送りに来てくれた母と妹が心配そうに

デッキにいるのが機内の窓から見えるという時代でした。

この旅、実はYちゃんが　雑誌アンアンの懸賞に当たったのでした。

とはいえ、全額無料の当選者はごくわずかで、あとは半額で

お友達も一緒にどうぞ、というものでした。

片言のフランス語をしゃべる程度でしたがパリへの

憧れだけは人一倍強かったせいか双方の母たちが

賛成してくれ援助してくれるという実に贅沢な

ことだった、と今更思います。

パリの早朝の街を感動しながら撮りました。

実はこのアンアン主催のローマ・パリ旅行なのですが

なんと行きの機内食で乗客が生ハムにあたって中毒症状を

起こすという事態になってしまったのです。

症状は３日目のローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ空港で

ツアーの何人かが体調が悪くなり、数人は病院に

救急搬送されることになってしまいました。

ツアー全員が足止めになり、いくつかの調査が

あり、症状の軽いものはそのままツアー続行

高級商店街のウインドウショッピングの女性たちが美しかった。

幸い私たち二人は症状が強く出なかったので

本来の目的地パリに行けることになりました。

当時は現地の新聞にニュースとして載ったとかで

あとから聞いたのでした。

そういうわけでツアーは実質上解体され

自由行動のパリになってしまったのでした。

当時のツアーコンダクターは若い二人でしたが

とても立派でローマに一人残り、もう一人が

パリまで同行し、ホテルサンラザールまでは観光バスで

簡単なパリのアウトラインを案内してくれました。

幾分かの不安はありながらも皆それぞれに自力で

パリの旅を楽しむことになりました。　

お読み下さり感謝します。時々に連載させてくださいませ。