人気ブログランキング | 話題のタグを見る

我が青春の旅路 1

今夜は我が家の庭からも見事な令和4年の中秋の名月を眺めました。
心に去来する様々な思いが今年はありすぎました。
畏れながらエリザベスⅡ女王陛下のご冥福を祈りました。

先日来、45年前の青春のローマ、パリの旅を回想しています。前の記事は→→☆★☆

私たちのツアーは30人以上だったと思いますが、体調を崩してローマにて入院してしまった方たちと
別行動になった20人ほどは予定通りパリに戻りました。

ローマではバチカン市国にも立ち寄り、ミケランジェロの名作ピエタに出逢い、感動はしたのですが
その頃から何となくお腹が痛いなあ、と思っていた私でした。

しかしその日の夕食はローマのTavernaというレストランで結構美味しい肉料理をワインと一緒に
いただきました。イタリアの夜は更けるのが遅く、まだまだカンツォーネなど演奏もありましたが
二人でホテルに戻り、疲れから殆どおしゃべりもせず眠りについているはずでした。

その日の昼食は遺跡フォロロマーノの近くの大衆食堂のようなところで二人でスパゲティを
それぞれ頼んでしまい、サラダと共にあまりに量が多いのに無理して食べたこともあり、
多少の腹痛と疲労は時差ぼけも手伝っている、と感じていました。

我が青春の旅路 1_c0155326_23062585.jpg

翌日は午前中市内を自由散策して夕刻パリへ移動の予定です。
後でわかったのですが、Yちゃんも体調が良くなくて、でも心配かけるから・・・と
彼女も黙って耐えていたのです。

レオナルド・ダヴィンチ空港では搭乗前の点呼で2、3人が不調を訴えはじめました。
一人は発熱したそうで添乗員は大事をとって救急車を呼びました。

私たちもその時はじめて、前夜腹痛で不安な夜を互いに過ごしていたことを証し、
「でも熱はないから大したことはない」と互いに励ましていました。

あの時伝染病を疑われたら、今のコロナ禍のように皆あのままローマの病院に
搬送されていたのだと思います。

ただどうやら日本からの同じ飛行機のツアー以外の現地の人たちからの報告も
あったりして、食中毒とその場で診断されたのは奇跡と思われます。

私たちは兎に角パリに行きたかったのです。その強い思いが中毒症状を軽くしたのだと
思います。他の方たちも気丈な一人旅の女性が多かったのです。

そんなこんなでパリに移れた者たちはツアー解体を告げられても恐れることなく
自分たちの旅を続けます・・・・・。
翌日のベルサイユ宮殿も電車で個人の旅になりました。
チケットの買い方も見よう見まねでやっと買って、元気を出して出発しました。
幸い母に持たされていた、抗生剤が役に立って、私たちは軽傷だったのです。
それともう一つの功績はワイン🍷を飲んだことだったようです。


我が青春の旅路 1_c0155326_22020349.jpg
慣れない異国ではできれば食事はアルコールを少しでも嗜むと毒消しになるのだそうです。
それはインドの暮らしの中で後に学んだことですが、この度の夕食には必ずワイン🍷を
飲んでいたのも良かったのだ、と今更思います。


我が青春の旅路 1_c0155326_22011470.jpg
オペラ座の前で、左の小父様はシャルルボワイエみたいで素敵!


想い出が尽きず、長い文になってしまいました。
45年の間に写真は改めてパリの人々のお洒落な雰囲気が漂ってきます。
当時は日本人のツアー客に対して温かい興味を持ってくれていたな?と感じます。
カメラを向けてると気楽に画面に入ってくれてますね。

アンアンの読者懸賞の旅ですから単独で参加されていたOLが多くてびっくりしました。
皆さん、ブランドのお買い物を目的とされていて、かっこよかったです。
  
 私たちの本当の旅はここから始まります。 今日もお付き合いくださり感謝します。



by akageno-ann | 2022-09-10 23:50 | | Comments(8)

Commented by eprc55 at 2022-09-11 10:41
annさん、ますます面白いです。遠慮しないでもっと長くてもいいですよ。
ワインが毒消しになっていただろうとは、目から鱗。お母さんも抗生物質持たせてくださっていたとは、先見の明あり。
それにしても、パリへの憧れからくる若い娘たちのバイタリティーに圧倒されます。
Yちゃんも、心配かけまいとして黙って耐えてたんですね。健気だなぁ。

タイトルもいい👌
Commented by akageno-ann at 2022-09-11 11:56
> eprc55さん
褒めていただいて、すっかりご機嫌で書き続けそうです。
一つの想い出が出てくると糸口になってしまうのです。
アルバムから接写すると写真もなんだか新しい感覚で
こちらに語りかけられてこうやって青春時代を振り返る
ことに楽しさを覚えます。読んで頂き、励ましをありがとうございます。
Yちゃんは最高の相棒です。
Commented by picoro1314 at 2022-09-11 12:04
懐かしいです〜☆
momも友人と行ったイギリスとフランスとイタリアのツアー、、
あの頃のヨーロッパのツアーは、観光とブランドショップへのお買い物が日本人に主流の様な旅でしたね
イタリアのコンドッティー通りでは日本人観光客の若い女性が手提げ袋にいっぱい提げてましたね
海外で体調が悪くなると本当に大変ですね
momもベルギーへ行った時に風邪でふらふら、、
折角行ったレストランでも何も食べられず、、早く日本へ帰ってお粥が食べたいと思いました
momもその後に行ったイギリスコッツウォルズでもアクシデント、、オーストリアでは友人がスリの被害、、、でもアクシデントがあった旅は今でも鮮明に覚えています。
Commented by nanako-729 at 2022-09-11 13:00
annさん、こんにちは!
このお話は以前にもブログで伺ったかもしれませんが
何度聞いてもワクワクしながら続きを楽しみにしています。

エッセイやこの小説のような出来事・・・
面白くて文章に引き込まれます。
私annさんの大ファンです(^_-)-☆
Commented by akageno-ann at 2022-09-11 14:42
> picoro1314さん
ご自身の思い出を引き出してくださってありがとうございます。
確かに事件、事故など特殊な事があると余計に鮮明ですね。
このとき私はブランドに疎くて一人旅の女性に「一緒に
GUCCIに着いていってほしい」と頼まれて買い物しないのに
良い経験をさせてもらいました。そんなことも書いてみたく
なります。
momさんのご経験は国内外にたくさんあってすごいです。
お粥はレトルトのを必ず持って行ってました。(^▽^)
Commented by akageno-ann at 2022-09-11 14:59
>nanakoさん
昔のアルバムを引っ張り出して、なんだか懐かしくなってしまい
友人ともlineで話したりしてます。このときのことが後にインドでも
とても役にたったの。いつも温かくブログを見守ってくださって
本当にありがとう。
こちらこそnanakoさんのブログの熱烈なファンです。♡♡♡
Commented by franandtuto at 2022-09-11 20:44
懐かしいですね~多分同じ頃私もイタリアとフランスに行きました 笑
ナポリ方面に向かったんですけど
ポンペイ赤が見たくて

コメントを読んでいて同じようなお店に行ってる~とまた笑
GUCCIの本店に私も行きました^^
買ったのは革製品でなく銀のボールペン一本だけでしたけど!
Commented by akageno-ann at 2022-09-11 22:44
> franandtutoさん
フランちゃんの旅の想い出のコメントありがとう!!!!
ポンペイは私も行きたかったけれど、残念ながら行けなかったの!
あのお店はとっても重厚でそしてスタッフが親切で、私は結局何も
買わなかったのだけど、同行の女性があの店で具合が悪くなって
大変だったの・・・
フランさんのブログで教えていただいた白だし、とっても美味しいです。
名前
URL
削除用パスワード