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彼岸花に導かれて行く

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今年の彼岸花はとりわけ美しく私を導いて歩かせてくれます。

父の容体が思わしくなくふと練馬の氷川様に月参りを必ず
しいていた父を真似て氏神様をお参りすることにしました。

柏手を一つうったところでスマホがなります。

こんなときに、と思いますが、病人をかかえていると
外せません。誰もいなかったのでそのまま下がって応答すると

父の従弟からでした。敬老の日のお菓子を送ったので
そのお礼でしたが、思わず「今、神社にいて実は父が・・・」と
話しました。いつも父と兄弟のようにしていた人でしたから
何かのつながりを感じずにはいられませんでした。


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父より私の方に年の近い人ですから私もすっかり
頼っています。「秋には帰ってこれるかね?」との問いにも
「はい」と返事しました。

今度の台風は必ず高知の家の方を通りそうだ、と
互いに無事を祈りスマホを切り、再び本殿に向かい
日本の安全を祈りました。


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無人の神社ですが、小さなお社が素敵でその向こうの景色は
飯能の町と秩父の山がはるかに望めます。

11月になるとまた一層綺麗な景色になりそうです。


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この日の夜半、父の容体は急変して
半年前に逝った母の傍に逝きました。

父は4年前に一度死を覚悟したようで
遺書のように「東京では簡素な葬儀にして
高知に埋葬してくれ、」と書いたものがありました
その後のコロナ禍を予見したようで、そのようにします。

92才と半年、母の傍に辿り着こうとする父を
ここで知っていただくことで私の弔いとさせてください。


3年程前からアルツハイマーを患い、いろいろな
ことがありましたが、脳出血を起こした後に
施設暮らしを選んでくれた父で、若いスタッフさんと
楽しく過ごしてくれました。

様々に、ただただ感謝です。


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多趣味でしたが、晩年は作句と麻雀が大好きだったと
思います。80才まで教育関係に従事し、その後は足の
悪くなった妻を大切に介助しました。

辛抱強く介助する姿を見ながら、かなりストレスを
貯めていたのではないか・・・と感じていました。



どれほども大した介助が出来なかった私たちですが
父のあっさりと閉じた人生を振り返っています。

令和4年は特別な年になりました。

お読みいただきありがとうございました。

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八坂神社から望む

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このレジ袋の音を楽しんで遊ぶさやか😸です。




by akageno-ann | 2022-09-18 10:36 | 老育