深夜特急 沢木耕太郎氏
デリー駐在から帰ってからNHKのドキュメンタリーで「深夜特急」を
夫婦で食い入るように見たことを思い出しました。
昨日のNHKクローズアップ現代のインタビュー「沢木耕太郎氏」は
1990年代のを思い出し懐かしかったです。
私のインドの思い出は日常生活を中心に「デリーでの普通の暮らし」を
小説仕立てにしましたが、深夜特急のインド編はとても刺激的な内容でした。
インドの本当の姿はどちらなのか?両方だと思います。
生活者と旅行者はかなり印象が違うのだと思います。
ただ私はインド派遣が決まった時、あまりに友人、知人たちの間で
気の毒がられたのが哀しかったです。
そんな中で母は「日本の子どもたちが生活してるのよね」と泰然自若としていて
くれたことが何よりの支えとなりました。
優雅さもありましたが 確かに生活上大変なことも数多くありました。
その中で心強く思えたのはご近所のインドの人たちが優しかったことです。
来たばかりの日本人に対する不信感を持たないでいてくれました。
ですからインドのお国柄が好きです。帰国後7年経ってまた遊びにも行きました。
当時、写真のように行商人がすぐに尋ねてくるのは、面白いのですが、断りにくくて
困ったこともありました。
日本の友人たち同士で連絡を取り合って、一緒にテーブルクロスなど見たりしました。
白い布にカットワークの刺繍があって、ちょっと薄汚れた箇所もあるのですが
「ノープロブレン、一度洗えば良い」というのがこの国の行商の考え方でした。
そういうお国柄にはすぐ慣れました。(^_-)
買い物に行くマーケットの広場には牛が放牧?されてます。
大人しいです。外国人とわかると物乞いがすぐに寄って来ます。
丁寧な断り方も次第にわかってくると、しつこくされることはなかったです。
など、どんどんあの時代に心が戻されます。
父が戦前から戦後までの満州での暮らしをやはり詳しく描いてくれています。
そのことも併せて描いてみたいと今日の沢木氏のインタビューを聞いて思いました。
海外に行きにくいこんな時代になるとは想像もしませんでした。
今駐在されている方たちの不安な気持ちも慮ります。
コロナ禍によって様々に変化する世界との繋がり方・・・・・・
日本の片隅からほんの少し発信させていただきます。
by akageno-ann | 2023-01-11 12:08 | エッセ- | Trackback | Comments(0)