一年祭
こちらも覗いてくださりありがとうございます。
としのせいか、思い出すときりがありません。
今少しお付き合いください
♡♡♡
主人と出会ってから2年ほどで義母は急逝しました。55才でした。
今思うとこの母のお陰でこの家に嫁いで来たなと思います。
人は何か死を覚悟するときがあるのでしょうか?
亡くなる2ヶ月前に母はお墓を建立しました。
そして亡くなる二週間前に私を自宅に招いて食事を
ご馳走してくれました。マカロニグラタンとワカサギの
フライでした。美味しかったのでよく思い出します。
なんとなく私をこの家に招き入れようと言う感じでした。
まだプロポーズ前でした。
その時「主人が貴方のお手紙の封書の文字を気に入ってます
文字をきちんと書く人はいい、と言ってます。」
そう義母になる人に言われました。まだ義父が書家とは
知りませんでした。
そんな話をした義母は心筋梗塞で他界してしまったのです。
様々な思いが逡巡して、それから三年後に私はこの家に
嫁ぎました。
以前はくせ字が強くてノートなども綺麗でなかった私です。
書道の小池先生のお陰で、
なんとか成人したときに書くことが苦痛でなくなっていました。
そのことがよかった、と思えました。
義父は文字に厳しい人で、
「先ず名前がきちんと書けなくてはいけない」と
近所の子どもたちを指導するときに、よく教えていました。
義父は私をいずれ小さな書塾の後継にと考えていたようですが
私はお弟子さんにお茶出しして、ただ気楽に練習するのがいい、と
言う程度でしたので 義父亡きあと、書塾はたたみました。
父の書が素晴らしすぎた のです。書くことと 教えることは
別物だと思いました。
今その孫である主人の甥が書道を熱心にしているようで頼もしく
思っています。
血筋なのか、甥は良い字を書いて、また書道を趣味にしているようです。
そんな風に書道の良さを最初に教えてくださった小池ふみ子先生
そしてその書道クラブに高1の私のクラスに来て、熱心に誘ってくださった
1年先輩の恭子さんはふみ子先生亡きあと、暫くしてから小池邦夫先生の
奥様になられたのだ、と風の便りで聞きました。
なんだかとてもほっこりさせていただいたことを思い出しました。
小池邦夫 ふみ子両先生のご冥福をここで改めてお祈りいたします。
♡♡♡
およみいただき感謝いたします。
by akageno-ann | 2023-09-11 03:34 | エッセ- | Trackback