人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テレビ東京と独り言


テレビ東京に救われるときがある
ワイドショーが 同じような事件ばかりを報道するとき
ふとテレ東にすると、映画だったりドラマだったり

昨日はトムクルーズのMI フォールアウト
半分終わっていたけれど インドのカシミールが舞台に
なっていて、思わず雪景のヒマラヤでの大アクションに
見入ってしまった。

カシミール インドの北部で パキスタンと隣接している
三十数年前まではまだ避暑地として一般人も入れたのだ
しかし間もなく軍事拠点となり旅行できなくなっている

テレビ東京と独り言_c0155326_19532372.jpg














そのような場所に親友のM子も私も旅していた
遠いけれど深い思い出のある旅だった

夕べは録画もしながらテレ東の記念ドラマ「生きとし生けるもの」を
視聴し、朝方に目覚めて二度見した

渡辺謙氏と妻夫木聡氏 そして原田知世さんが好演の
癌患者とその担当医師と学生時代の淡い恋の相手

M子はインドで癌を発症した 私より先に帰国して闘病し
体調の良い時をみてデリーを再訪すると約束していた
しかし、当時の医学では乳がんの進行が早くそれは叶わぬ
ことであった

彼女は看護士だったので自分の病状はよくわかっていた

彼女より一年後に本帰国した私たちを待って、東北の食べ物の美味しい
美しい町にすぐに招待してくれた

新幹線の改札に愛犬を抱いて立っていた彼女に駆け寄った日を
昨日のドラマを見ながら思い出していた

一緒に小旅行しよう、と秋田の角館 田沢湖 岩手の八幡平

つなぎ温泉と三泊四日を充実した想い出の日々にしてくれたのだ、と
改めて思った

ドラマの中の「扶けてあげられないけれど傍にいておしゃべりはできる」
というくだりにあの頃の自分を重ねていた

テレビ東京と独り言_c0155326_10213687.jpg

そして彼女が一番喜んでくれたのがデリーでの日常生活の思い出話だった
ことに日常を手助けしてくれたサーバントやドライバー 各日本人マダムたちの
噂話 彼女は自称「私はたぬき」と私の悩みを聞いてくれているようでいて
「あの方はそんな方ではないわよ」と私の告げ口を決して肯定しなかった

でも帰国後は一緒に共感し「若い貴方に私の愚痴を聞かせたくなかった」と
いうのだ。 「なんだあ あの時共感してくれていたら私はもっと楽だったのに」
と、恨み言を言ってしまったが、今更彼女の生き方のすごさを感じる

確かに一緒に悪口などに埋没していたら 狭い社会ではしっかりとは
生きていけなかった。
「よく頑張ったね」と褒めてくれた

私たちの夫の職業は異なったので お陰で広く友人もできた

彼女の葬儀の日は遠方からデリー時代の友人たちがたくさん参列した

テレビ東京と独り言_c0155326_12392676.jpg



by akageno-ann | 2024-05-08 03:38 | エッセ- | Trackback