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雨上がりに



このあたりは風も強くなくて
雨も少なかった

夜明けの空はまだまだ不穏な雰囲気があった


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近所の留守宅の無事も写真を
撮って知らせた

皆この時代は自然の驚異も無視できないと
連絡をとりあっている。

高知の方も無事のようでした

夕べは先輩友人から
老猫の脱走のことで電話

心配されている様子に
我が猫のことを慮る

さやかも少し外の
空気に興味津々

友人宅の毎日ご飯は
食べに来ているようで

無事の帰還を祈った



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菩提寺に風のあとの掃除に出かけて
出会えたこの空の様子に
日本各地の無事を
祈らずにいられなかった


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とっておきの写真を主人の
バイク仲間が送ってきてくれた

ご子息がバイクの免許をとり
親子で近くの有馬ダムへ
ミニツーリングのひとこま!

主人と感動した一枚



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友人宅の草取りをしていたら
この可愛い花に出会えた

お時間ある方はmoreの小説を読んでみてください

第二章 第3話です  転載はご遠慮ください(_ _)  藤原沙也子







  その3

 翔一郎は目覚めた。

と、いうより彼はやっと言葉が発せられたのだ。

「美沙、悪い!」

第一声はこれだった・・・・


最初に気づいたのは理子だった。

「おとうさん、おとうさん、わかった?お母さんもいるのよ・・」

「理子!わかるよ・・」

そのまま翔一郎の目から涙が流れた。

ツーーーーっと彼の頬を流れるその一筋はその場にいた美沙と理子の心を

この世で最上のやさしいものにしていた。

「あなた、おはよう・・・」

美沙はことのほか明るく語りかけた。

そうしないと泣けてしまいそうだった。


理子はすぐに祖母の信子に携帯で電話していた。

「おばあちゃん・・お父さんが目覚めました」

そういって電話を翔一郎の耳元に近づけたが

そのとき彼はまた眠っていた。

「と、思ったけど・・またねちゃった・・でもちゃんとしゃべったよ!」

信子はとにかくすぐタクシーで出かけると言ったらしい。


「おばあちゃん、焦ってきちゃだめよ!気をつけてね」

そんな気遣いも理子はできるようになった・・と美沙は目をほそめていた。

翔一郎は安心したのか、涙をぬぐってあげるとほっと少し微笑むようにして

再び眠りについた。


「お父さん、とても疲れたと思う・・きっとしゃべりたくてしかたないのに

言葉を出すエネルギーを出すのに時間かかったのよ」

「そうねえ、私たちのうるさいよびかけ聞こえてたのね」

よかった・・ほんとうに・・・


ただそれだけの言葉が二人の胸に迫っていた。

そしてこれからがまた新たな試練があるだろう。  

しかし目覚め家族を認識できたことはまず奇跡だった。

生きていること、そして目覚めたこと・・・・・。


そのことにただ感謝する美沙と、父を失わずにすんだ娘の理子の笑顔がそこにあった。

         つづく




by akageno-ann | 2024-05-29 21:18 | エッセ- | Trackback