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アガパンサス


このつぼみ アガパンサスだった
と、忘れていました

菖蒲の花が終わった隣に

蕾は君子蘭のお友達のようですが・・・

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今朝は少し花を開かせました
色も変わってくるので楽しみです

先輩ご夫婦が朝の散歩の帰りに
寄ってくださり、お二人の写真を
撮りました。

ご主人は90才に近いそうですが
よく歩かれてお元気でいつも
声をかけてくださいます


アガパンサス_c0155326_13164857.jpg

道路の脇にタチアオイが見事に
咲き始めました

夏の近づいていることを
感じさせます


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    転載はご遠慮ください(_ _)  藤原沙也子

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  第3章その2 美沙と理子


 理子は大人たちの側面をこの父翔一郎の病によって、

急に深く見てしまっていたような気がしていた。

大人の気持ちが意外に子供っぽい面もあるようで、不思議な気がした。


母美沙は父の目覚ましい回復を諦めているわけではないが、

回復に対してあまり急いでいる様子もなく、 

リハビリを強要して頑張らせようとする気持ちが、

次第に薄らいでいるようにも感じられることがままあった。


そんな美沙をみるにつけ、理子は

『私が頑張らないといけないのだ』と思うようになった。


だから理子は私立中から公立高校へ受験して親の負担を軽くして

いこうとしていた自分の方向をここでまた少し変更した。


理子の入った私立中学校は大学の付属だった。

理子が行きたい、と思っていた大学の付属校なのだ。

経済的にその大学に進学できないとしても、ここで大きく方向転換して、

公立高校の受験の準備をすると、自分の精神がそちらの方にエネルギーをとられ、

父のリハビリにつきあう時間が減る、と感じたのだ。


そんなことで悩んでいる日々に、ある出会いがあった。

その日、美沙は「見舞い客がある」と言って、約束の時間の少し前に

理子と父の病室に入っていた。いつもより楽しそうな母だった。


約束の三時に一人の若い女性が現れた。美沙は彼女を見つめると

「メイ子ちゃんね。大きくなられて・・美しいお嬢さんになられたわねえ」

と懐かしそうに近寄った。

二人は殆どハグをするようにして、再会を喜んだ。

メイ子と呼ばれたその人はすらりとした細い体に清楚な水玉のワンピースを着て

腕には小さな花束を抱えていた。その花を美沙に差し出して


「ご無沙汰しています。片山のおじ様がご病気になられたと聞いて、

いてもたってもいられずにお電話をしてしまいました。ご迷惑だったらご免なさい」

そう真剣なまなざしで美沙をみつめて、それから理子のほうをみた。


「こんにちは。平田メイ子といいます。お父様とお母様にはインドで

とてもお世話になったんです」

彼女はそう理子に挨拶した。


平田メイ子、理子は初めて聞く名前だった。


つづく



by akageno-ann | 2024-06-07 20:57 | エッセ- | Trackback