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かけがえのない日本の片隅から



先日夕刻に羽田に着く飛行機で
高知より戻りました。

下は雨でしたが上空は穏やかな
雲海・・・そして日本の地形を
心ゆくまで見ることができました


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緑の多い山がちな日本の地形が
そこにありました

紀伊半島 太平洋側の渥美半島
伊豆半島 房総半島と広々と
しているように感じます


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どうかこの日本の国土が
穏やかであってほしいと
祈らずにはいられません


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7月5日 かなりの暑さに
日本中が困惑されています
洗濯物も二階のベランダでは
午前中30分で乾きます

インド時代長く外に置いてしまって
乾きすぎ失敗したことを教訓に
しています


かけがえのない日本の片隅から_c0155326_17045308.jpg


今日はガーデンの水まきは朝夕二度でした
やりすぎてもいけませんが
今日は突然に土が乾きました

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 第五章9話です(転載はご遠慮くださいね(_ _)

    小説の最初はこちらからです→☆☆☆







 第五章その9


 翔一郎はおよそ二時間をかけて自宅に戻ってきた。

病院では駆けつけてくれた平田メイ子を始め、ケアマネージャー、

介護士の人々ら五人に明るく見送られて介護用の車椅子がそのまま

乗せられるワゴン車に乗って美沙と理子が支えながら

高速道路を走らせてきた。

途中のトイレ休憩はなしにして気の毒だがこの日は夜用の

介護パンツにしてもらって少し我慢を強いることになった。

が、しかし途中の高速道路からの風景が春らしい暖かさが幸いして、

車窓から見えるその風景を楽しむように、翔一郎はとても機嫌がよかった。

どうしても車椅子はがたがたするので本当は座席に移したかったが、

家に帰ってすぐに玄関前で、もしうまく再び車椅子に乗り移せなかったら、

という危惧があって、車椅子ごとのドライブになった。


だから美沙は力を振り絞って、その車椅子がガタつかないように

傍らでしっかり押さえていた。

幸い、翔一郎は久しぶりの車にも酔うこともなく、明るく自宅に戻れた。

その日の運転手もなれているのか無理のない、それでいてスピードの

流れにのった上手な運転だったので途中少し

渋滞もあったが、ほぼ予定通りの時間で到着した。

家の玄関まで車椅子ごと翔一郎を連れて行ってくれたその運転手に、

心ばかりのご祝儀を渡した。第一歩が無事に踏み出せたのだから。

運転手は、病院の紹介だったが、丁寧に名刺を出して、

「いつでも必要な時は連絡して」と言って、去っていった。


いよいよ家族四人の再スタートが始まる。

程なく、近所でも信子と一番親しくしている扶川(すけがわ)さんが、

待ちわびたようにご夫妻で駆けつけてくれて

「翔一郎さん、お帰りなさい、お元気そうでほっとしましたよ」

と、翔一郎の手をとって握ってくれた。翔一郎は

「ご心配かけました。」とそれだけにこやかに言って、

手を握り返したように見えた。

扶川さんは、いつものように自然な雰囲気で

信子や美沙と少し会話をして

「なにか必要なときはいつでも声をかけてくださいね」

そう言って帰っていってくれた。

 彼女は若くしてお子さんを交通事故で亡くしているので、

こういうときの人の気持ちが自然にわかるようであった。

いやそういう状況というより、彼女自身の優しさなのだと思えた。


 信子とは長い付き合いでその息子さんの事故から亡くなる日まで

随分と手伝いをしたのだと美沙は聞いたことがある。

人との付き合いというのは本当に不思議な縁で結ばれていて、

今こうして翔一郎という息子のことで、信子が扶川夫妻に

世話になることになるとは・・・と 

おそらく双方がその縁を大事に心に秘めているようであった。


 美沙にはまだ、それほど人に世話になろうとする思いはなかったが、

信子は素直にその人の優しさにすがる思いがあった。

そしてその素直さこそが介護していく家族に必要なものである

ことを美沙も、理子も学んでいくのであった。


                       つづく

 

次回から第六章です、引き続きご覧いただけたら嬉しいです。



by akageno-ann | 2024-07-05 17:36 | エッセ- | Trackback